たけしの誰でもピカソで若冲を紹介したが

こんばんは、ばたすけです。
別に私は絵描きでもなんでもないんですけどね‥‥

たけしの誰でもピカソ伊藤若冲の作品を取り上げていました。
「日本のダ・ヴィンチ」と持ち上げるのは良いのですが、当たり前の技法を「若冲ならでは」とか「260年後に初めて発見された」とか言うのは止めて欲しいです。
こういうのってヤラセというか、捏造というか‥‥

例えば‥‥
「松と雪が重なってないんです、最終的な構図が出来上がってないと描けないんです!」とか言ってましたが、日本画は油絵と違って書き直しができないから、最終的な構図が決まっているというのは当たり前なんですけども。
「260年(でしたっけ?)経って修復された際に、裏彩色していたことが発見されたのです!」とか言ってましたが、絹を使った絵で裏彩色するのは普通と言うか、それに気が付いたからといってさほど驚くことでもないと思うんですけども。

ゲストに山口晃氏が出てきていましたが、絵をやってるのなら「若冲だけの技法ではないですよ」と言わなければならないと思うんですけど、どういうつもりなんでしょうね。
注意したのに、その部分は番組にならないからとカットされてしまったのでしょうか?
こんなことでは「解ってる人々」の間で彼の評価は下がってしまいますよ。

番組を制作している人は、なんとか視聴者の人々に興味を持ってもらうという「芸術普及」のためにやっているつもりだかなんだか知りませんけど、こうデタラメを流してると逆に「芸術界全体の信用を損なう」ことになるってどうして解らないかなぁ。
それでなくても、盗作だとかなんとかって問題が出て間がないってのにねぇ。
それに、こういうヤラセのような内容だと見ていてシラケるので、止めてもらいたいです。