身の程を知る

こんばんは、ばたすけです。

朝日新聞の一面に「ロストジェネレーション」という記事が連載されています。
昨日は「難婚世代」というタイトルで、結婚について書いてありました。
(ただ、朝日新聞なので「派遣社員契約社員は社会的に虐げられている」ということを言いたいだけとしか私には読み取れないのがなんともかんとも‥‥)

●笑えたところ
34歳派遣社員の女性ですが、理想の結婚相手の条件について「年収1千万円以上。最低でも正社員。」と書いてあります。
ふむ、「年収1千万円以上」と「正社員」にはえらい条件に開きがあると思うのですが、これは記事を書いている人に文才が無いからこういう文章になってしまっているのでしょうか?
正社員でも、年収300万なんてのは今時ザラなんですけどねぇ??

●呆れたところ
再び34歳派遣社員の女性ですが、結構相談所に登録して、紹介してもらう男性の条件が『「医師・歯科医」「東大早慶卒」「年収1千万円以上」のどれか』なんだそうです。
男性側にも選ぶ権利があると思うのですが‥‥
そういう高学歴とか高収入の方を惹きつけるだけの何かがこの女性にはあるのでしょうか??
分相応という言葉がありますので、高望みしてもどうにもならないと思いますけどねぇ。

●もはや笑うしかないところ
31歳契約社員の男性ですが、いわゆるオタクで現実から逃避しまくっているようです。
記事を読んでいると現実逃避ぶりが痛々しいです。
人間は妄想の世界だけでは生きていけないので、早く現実を認識して社会復帰してくれることを祈るのみです。

まぁ、総じて面白い記事ではあります。

さてさて、上記の女性にしろ男性にしろ、結局は「現状認識力が足りていない」ということなんじゃないかと私は思います。
このブログで「最近の若い人は想像力が欠如している」ということをよく書いてますが、想像力の欠如は現状認識力の欠如にも通ずるものがあるように思えてきました。
つまり『現実を認識して「ほんじゃぁそこから脱却するにはどうすれば良いのか?」を実現可能なレベルでプランニング(つまり想像)する』という一連の流れができないのではないかと。
となると「身の程を知るべし!」と言ってしまうのは簡単ですが、身の程を知る術を持たない人はそれを言われてもどうしようもないってことですよね。
「これまでの人生での試練が足りなくて、経験不足のまま大人になってしまったために、問題に適切に対処することができない」ってことなんでしょうけど、こういうのってどうしたら良いんでしょうか?

きついこと書きますけど‥‥
状況把握力も想像力もない人間にはいわゆる「上流工程」は担当できませんから、そうなると単純労働しかこなせないことになり、その結果としてそういう人が低賃金での労働に終始してしまうのは仕方が無いように思います。
ドラゴン桜の「馬鹿は死ぬまで騙され続ける」というのはあながち間違いではないのかもしれませんね。

# 文脈から想像すればそういう誤読はないとは思いますが念のために書いておきます
# この場合の「馬鹿」は「勉強ができない」という意味ではありませんよ!