標準報酬月額の改竄

こんばんは、ばたすけです。

社会保険事務所で納付率を上げるために標準報酬月額の改竄を指導したということがニュースになりましたね。
とかく、社会保険事務所を叩きたいマスコミとしては「改竄を指導した」という所にばかり噛み付いていますが、どちらかというと問題はそちらよりも‥‥

改竄したことで納付額は減るはずなのに、労働者からは改竄前の金額で給与天引きし、差額を懐に入れた会社経営者や会社

‥‥の方が問題なのではないでしょうか。
これって詐欺とか窃盗に該当する犯罪行為なんじゃないでしょうか。
この標準報酬月額の改ざんで裁かれる必要があるのは、改竄を指導した社会保険事務所(の職員?)は当然のことながら、改竄して差額を懐に入れた会社や経営者も含まれますよね。
むしろ、そちらの方が罪は重いと思います。
日本は法治国家な訳ですから、感情論ではなく、法に則った厳正な対処と処罰が必要でしょう。
社会保険事務所叩きに邁進するのではなく、報道は公明正大におこなってもらいたいものです。

しかし、この事件の本当の怖さはこれではないんですよね。

私は会社経営者として「厳正に社会保険料の徴収代行事務をおこなっている」つもりでいます。
つまり、30万円の給与を支払っている社員については、当然ながら30万円の標準報酬月額を申請し、30万円の標準報酬月額として給与天引きと納付をおこなっています。
しかし、社会保険事務所が「30万円を勝手に25万に変更してその事実を通知せず、5万円分を納付率の悪い他の事業者に付け替えていた」としても、私にはそれが行われていることを知る術はありません。

まぁ、普通に考えると有り得ない話なのですが、有り得ない話が現実になっている世の中です。
「どこまで相手を信じられるのか?」
つまりはそこに帰結するんですよね。
考え出すと怖くて夜も寝られません(苦笑)

まぁ、来年には標準報酬月額を全納付者に通知するらしいですから、それではっきりすることでしょう。
(それを待たなくても「標準報酬月額の一覧を見せろ」と社会保険事務所に行けば良いんですけどね)