人工衛星発射騒動

こんばんは、ばたすけです。

北朝鮮の言う所の人工衛星発射に対して、万が一の国内への落下に備えるとして、弾道ミサイル防衛の措置が取られましたが、射程数十kmのPAC3ではなんとも心許ないですね。
北朝鮮が核弾頭の小型化に成功したという話も出ていますし、真剣に弾道ミサイル防衛体制の常備化を考えないといけないのではないでしょうか。
移動式の地対空ミサイルなどでは、いつ飛んでくるか判らない弾道ミサイルへの備えにはなりませんよ。
日本海側に固定式の防空陣地を設置するとか、やれることは色々あると思いますけども。
国防論議をもっと真面目にやってもらいたいものです。

とは言え、ソマリア沖の海賊対策として護衛艦が出動することについて道行く人がインタビューされて
「戦争は駄目ですよ」
なんて意味不明なことを言っているようでは、真面目な国防論議なんてものは不可能かもしれません。
「海賊の取り締り」がイコール「戦争」になってしまうというのは、どこまで思考停止しているのか、もしくは単にものを知らなさ過ぎるだけなのか、どちらなんでしょう。
程度の低さに呆れ返るばかりです。

あと、数日前のフジテレビで安藤優子さんが
「ミサイルが落ちてきたらどこに避難すれば良いんですか」
とヒステリックに繰り返していましたが、落ちてくるものがミサイルなら、どこに避難しても安全とは言えないと思いますけどね。
家で大人しくする以外には、頭上に落ちてこないことを神に祈るくらいしかすることはないですよ。
この調子だと、そのうち「政府は一家に一つシェルターを用意するべきだ」とか言い出しかねないなと、誰かに何かをやってもらうのが当然といった態度に反感を覚えずにはいられませんでした。

結局、拉致被害者がいつまで経っても返されない話も含めて、日本が有効な外交カードである武力を持たないのが問題の根源にあるように私には思われてなりません。
「どうせ日本は何もできないんだから言わせておけ」
と、そういうことなんじゃないでしょうか。
いざとなれば反撃できるだけの武力は独立国なら必須ではないでしょうか。
侵略するための武力は要りませんが、ミサイル基地を攻撃できるくらいの能力はあっても良いでしょう。

日米同盟があるから、日本に何かあった時はアメリカが助けてくれると言う人がいますが、日本に弾道ミサイルが着弾した場合、アメリカは北朝鮮のミサイル発射基地を攻撃してくれるんでしょうかね?
それを真剣に信じているとしたら、国際社会で生きていくには楽観的に過ぎる認識だと私は思います。
各国は国益に基づいてのみ行動する訳ですから、それが国益に叶わない場合は行動するはずがありません。

石原慎太郎都知事
「不謹慎かもしれないが、こういうミサイル発射なんてことがたまにはあった方が、国民も国防について真剣に考えるようになるんじゃないか」
という発言はその通りだと思います。
国家国民の安全は不断の努力によってのみ確立されるということを意識しなければ、今後もこういうことは続くでしょうし、その度にオロオロすることになるでしょうね。