有機EL

おはようございます、ばたすけです。

コニカミノルタ有機ELの販売を開始するとかなんとか。
これで有機ELが本格的に普及し始めるかな‥‥と考えて、ふと国内有機ELベンチャーの東北デバイスのことを思い出す。
白色有機ELに絞って勝負に出たけど、コニカミノルタの動きによっては微妙な立場に追い込まれますね。
大手が企業規模にモノを言わせて勝負に出てくると、ベンチャーなんてひとたまりもありませんから。
カラー有機ELの技術でも持っていれば話は別なんでしょうけど、コスト削減のために白色に絞ったことが裏目に出るのではないかと、私なんかは「そもそもの戦略」に疑問を感じなくもないです。

誰が方針を決めたのか知りませんが、もしもの場合のリカバリー策は用意してあるのでしょうか?
技術系の企業の陥り易い罠として、経営者がエンジニアで技術一本だと「これは素晴らしい技術だから売れるはずだ」と、企業戦略が独りよがりになることが挙げられます。
どんなに「素晴らしい技術」の製品であっても、他社にも製造が可能であれば、類似商品が出てくるのは当然ですから、それに備えておく必要がありますよね。
果たして、その備えがあるか否かなんですが‥‥
往々にして、その「素晴らしい技術」の製品を他社が出してくると、それに対抗する有効な手段が打ち出せず、あれよあれよと言う間に転落してしまい、最後に「まさかこうも他社の動きが早いとは」とか言っちゃうんですよね。
いや、経営者だったらあらゆる事態を想定して、対応策を考えて手を打っておくべきだと思うのですが‥‥と、私なんかは思うんですけども。
(簡単に言えば経営者に経営の才覚が無いというだけのことですよね)
そうはならないことを祈りますが、白色有機EL一本だとすれば、どこかと提携するか身売りするかしない限りは、先は無いような気がします。
(もしかして、最初からソレ狙いだったりして)

私の中でのジンクスなんですが「ワールドビジネスサテライトで「先端技術」だの「先端企業」だので取り上げられると潰れる」というものがありますので、東北デバイスの先行きがどうなるのか、見守っていこうと思います。