ゲド戦記

こんばんは、ばたすけです。

早速、ゲド戦記を見てきました。
何故かファンタジー物にはそこそこ造詣が深いので、魔法だの竜だのという話には違和感無く入れるのですが‥‥

# ちなみに、原作はタイトルは知っていても読んだことはありません

ストーリーに関してはまったく捻りなし。
宮崎駿氏が言うように確かに「素直な作品」ではありますね。
(これは「褒め言葉」ではないでしょうね)
まぁ、井筒監督が見たら絶対突っ込むであろうご都合主義な展開も、欧米のファンタジー物語だと思えば気にもなりませんでした。
と言うか、気にしてはいかんのでしょう。

絵については不満たらたらですね。
もののけ姫では背景を何重にも書いて、それをバラバラに動かすことで奥行きを演出したりしていたのに、そういう工夫は一切無かったのではないかと思います。
「油絵のような背景を意図している」という話でしたが、単にベタっと描いてるだけにしか見えなかったので、「ジブリもレベル下がったなぁ」としか思えませんでした。

演出に関しては特に笑う所も無く、淡々話が進んでいくだけでしたので、盛り上がりに欠けるというかなんというか。

個人的には「やっぱりアニメをずーっとやってきた人と、ぽっと出の人では全然違うよね」というのが正直な感想です。
宮崎Jr氏はもうちょっと勉強してから監督やった方が良かったんじゃないでしょうか。
おべんちゃら使いの業界人に「良かったですよ~」なんておだてられて、宮崎Jr氏が再び監督をやるようなことがないことを祈ります。

あと、嫁さんが「あの竜は全体の調和を乱してる、妙にメカメカしくて駄目だよ」と言っていました。
私はそんなに気にならなかったのですが、帰り道にギャル3人組が‥‥
「何、あの竜、骨じゃん」
「筒みだいだよね~」
と、竜をケチョンケチョンにけなしていたので、やっぱり駄目なんでしょうね(^_^;)

結論としては映画を見に行ったという気分にはなれない作品でした。
金曜ロードショーかなにかで流れているものを見る分には良いのかもしれないけど、わざわざ映画館で見るほどのものではないですね。
1200円(レイトショーね)分の価値は無かったかなぁ。