福岡自動車転落事故

こんにちは、ばたすけです。
福岡で飲酒運転で前走車に追突し、前走車に乗っていた子供3人が水死するという事故がありました。
事故現場が海上の橋の上だったことが悲惨な結末を招いてしまった訳ですが、そもそも論で言えば追突しなければ、さらに言えば運転していなければ発生しなかった事故ですから、飲酒の有無に係わらず、容疑者が運転した結果として子供3人が水死したという因果関係は否定できないと思います。
で、最初は業務上過失致死傷と道交法違反で逮捕された容疑者に対して「危険運転致死傷罪の適用を検討する」という話になっていますが、「危険運転致死傷罪を成立させるのは難しい」んだそうな。
そりゃまぁ、「正常な運転が難しい酩酊状態」や「制御が困難なスピード」を具体的に証明しないさいと言われても難しいですわな。

で、その出し惜しみ(?)の危険運転致死傷罪ですが、近年の交通事故の悪質性から厳罰化されたと言っても懲役20年以下なんですよ。
今回の事故の場合、子供3人を殺していても懲役20年以下ですよ??

「故意の殺人で3人殺していれば死刑になりますが、交通事故なので10年くらいでしょう」と、俺は法律を知っているぞという自慢をしたい人がしたり顔で言っていますが、3人死んでいるという事実に変わりはないんですよ。
そういうことを平然と言える人間の神経も疑いますが、日本の量刑のいびつな構造にも憤りを感じます。

今回は飲酒が絡んでいるので話が複雑化していますが、「容疑者の行為で3人が死亡した」というのは動きようの無い事実なんですよ。
故意か否か、責任能力の有無は‥‥、という無意味な議論は止めて(それを論じることを商売にしている人間は失業してしまいますから、問題を複雑化させることに必死ですけどね)、起こった事実に対してどう償うかを論議した方が良いんじゃないでしょうか。
今回は情状酌量の余地も無い訳ですから、「子供が3人死亡」の結果に見合った量刑を適応してもらいたいものです。