鹿児島選挙違反事件

こんばんは、ばたすけです。
NNNドキュメント'06を見ました。
「あー、そういえば鹿児島でこんな事件があったなぁ」‥‥と思い出しました。

最初から、妙な事件でしたよね。
物的証拠は無く、立件の根拠となった証言は強要によるものと、被告全員が否認。
鹿児島県警の捜査の杜撰さと、それを追認する検察と鹿児島地裁のでたらめさが目立つばかり。

多分、県議会議員選挙に際して「対抗勢力が公職選挙法違反をでっち上げて中山議員を陥れようとした」というのが背景にあるのではないでしょうか。
県警の管轄はあくまでも県で、警察予算を決めるのは県議会ですから、県議会議員は県警に対して一定の影響力を持ってますもんね。
(昔は県議会議員に言えば事件がもみ消せたと言いますし)
同様に、地裁や地検に対しても、一定の影響力を行使できる可能性は高いでしょう。

もうすぐ判決らしいので、どんな判決が出て、どう終わるのかが注目です。

しかし、事件をでっち上げるのであれば、証拠を捏造するなりして、もっときっちりとやるべきでしたね。
事件が地裁で争われているうちは「一定の影響力」でなんとか体裁を整えることができるかもしれませんが、高裁に持ち込まれたら苦しくなりますよ。
どう考えても冤罪ですからね。
今回の公職選挙法違反による裁判だけでなく、「違法な取調べで苦痛を受けた」といって告訴されるのは明らかでしょう。
地元の警察は「冤罪」であることが判っているのに「地元の警察はおかしいと思いつつも、県警本部からの指示でやらざるおえない」という話も出ていますので、騒動を終わらせるには鹿児島県警の偉い人が責任を取って辞職するしかないですよね。
だから、鹿児島県警は事件を成立させることに必死なんでしょうけども。

この杜撰さから考えると、最初は圧力をかける程度にするつもりが、あれよあれよで引けないところまで行ってしまったという雰囲気が感じられます。
「中山議員が議員辞職して終わり」って辺りを狙っていたのかもしれませんが‥‥
冤罪で不当逮捕された当事者にとっては迷惑極まりない、馬鹿な事件だと思います。

この事件を見ていて思うのは「黙ってしまってはいかん」ということですね。
最近はなんとなく「あぁ、そんなもんか」と納得して黙ってしまうことが多いので、おかしいことは「それはおかしい」ときちんと主張せにゃいかんと感じました。
世間がおかしくなっているのは、そうやっておかしさを主張しないで黙ってしまうこともあるように思いますので。