松下の石油ファンヒーター回収はやり過ぎではないかと

おはようござます、ばたすけです。
昨日の新聞広告を見ると、松下の「FF式石油暖房機の回収について」のチラシが入っていました。
そして、TVでもCMが流れていました。
ぼつぼつ寒くなってきたので、暖房を使い始める頃合だと思っての広告活動なんでしょうけど‥‥

松下の「自社の製品で死亡事故が起こった」ことに対して責任を全うしようという姿勢は評価します。
ただ、もういい加減、かなり長いこと広告もしてますし、松下がFF式石油暖房機を回収しているということを知らない人が居るとも思えないので、そろそろ広告は止めて良いんじゃないかと思います。
また、はっきり言って松下のこの対応は「やり過ぎ」だと思います。

そもそも論で言えば、14~21年も使えば家電製品は壊れて然るべきでしょう。
いくら死亡事故に責任を感じていると言っても、それだけ長いこと使えばファンヒーターなんて壊れ当然な訳で、それを無償で点検、修理、回収をおこなうに留まらず、5万円で買い取るというのだから、いくらなんでも過剰対応です。
古い壊れたストーブを20年持っていればメーカーが5万円で買い取ってくれるというのはいくらなんでもおかしくないですか?
家電製品を処理するのにお金を取られる時代なのに、ですよ??
私なんかは「非常識な話だなぁ」と思うのですが。
注意喚起と、せいぜいが点検、修理、無償回収くらいまでが妥当な対応だと思います。

また、製造者責任という言葉がありますが、この松下の「過剰対応」が製造者責任の取り方としての手本となりつつありますが(パロマが真似してますよね)、こんな過剰対応が常態化したら製造業はどんどん倒産してしまいますよ。
製造者責任はどこまで問われるのかという点が曖昧になってしまったという意味では、松下の対応は「害になっている」とさえ感じます。

顧客の信頼は大事ですけど、やりすぎはいかんでしょう。
誰か止めたりしないんですかねぇ??