YOZANがWiMAX事業凍結

こんばんは、ばたすけです。

身の回りにイー・モバイルユーザが増えてきました。
しかし
「高速無線ブロードバンドにHSDPAは適していないだろう、やっぱりiBurstWiMAXが本命だよな」
と、妙なこだわりがある私はイー・モバイルには走らず、YOZANが提供しているWiMAXのサービスエリアが増えることを密かに期待していたのですが‥‥

久しぶりにWEBを見たらYOZANは瀕死の状態になっていました。
WiMAXはサービス凍結だとか(^_^;)
まったくと言って良いほど各メディア扱いがなかったので、気が付きませんでした。

YOZANのトップページに掲載されている
「当社におけるWiMAX事業参入から現在に至るまでの状況について」
の5ページ目を見ると悲しくなってきますね。
機器開発の遅れという要因はあるものの、端的に言えば
「屋根に上った途端に、ライブドアパワードコムに梯子を外された」
訳ですから。

丁度、サム中根が「これからはiBurstだ」とか「ホリエモンは素晴らしい」とか言ってたアレですよね。
なんだかんだで東京電力スピードネットで懲りたのか、パワードコムの無線ブロードバンド事業を許可せず、法人向けデータ通信事業と共にKDDIに売却しちゃったので、これら構想はまったく実現(ライブドアワイヤレスとして残骸は残りましたが)しませんでしたが。

とはいえ、パワードコム基地局設置場所やバックボーンとなる光ファイバーを提供し、YOZANWiMAXサービスを運用し、ライブドアが高速無線ブロードバンドサービスを販売するという業態は間違っていなかったと思います。
ただまぁ、ライブドアは例の事件で傾いてしまい、今も風当たりは冷たいですし、パワードコムはサム中根が社長になっている時点で「いずれ売却処分される」のは見えていたでしょう。
そういう意味ではパートナー選びに「見る目がなかった」としか言い様がない訳ですが。

とはいえ、やはりつらつら思うに

パワードコムが無くなったせいで、高速無線ブロードバンドの普及は3年遅れた」

んじゃないでしょうか。
過去にスピードネットの失敗があるとはいえ、やはり東京電力の戦略は間違っていたように思いますね。
現状でイー・モバイルがビジネスとして成立している訳ですから、3年前に関東1都6県と名阪地域で定額(かつ低額)のWiMAXサービスを提供していれば、それなりの事業になっていたと思うんですけどね。
まぁ、電力屋さんに通信のことを解れと言うのがそもそも無理なことだったのかもしれませんが、東京電力光ファイバー事業然り、高速無線ブロードバンド事業然りで、自らことごとくチャンスを潰してきたように思います。

KDDIが2012年にWiMAXサービス開始を予定しているとのことで、それまではイー・モバイルしか選択肢は無さそうです。
有用な技術とサービスがこうやって埋もれていくのはなんとも寂しいものがあります。