加藤紘一議員、また男を下げる

こんばんは、ばたすけです。

加藤の乱」でどっち着かずな態度をとり、それで政治家生命が事実上終わってしまった加藤紘一議員ですが、一時帰国した拉致被害者について「一時帰国なんだから、国家間の約束に則って北朝鮮に返すべきだった」といった趣旨の発言をして騒ぎになってますね。
加藤紘一議員のWEBページに記載されている全文を読むと、まぁ言わんとしてること(国家間の約束は守るべきだという話だけ)は理屈としては解らなくもないのですが、それよりも論点がズレている点が気になるんですよね。

拉致被害者の一部でも一時帰国が実現したんだから、小泉さんは良いことをした
福田さんは一時帰国だったから、返そうと言った
安倍さんは返すべきではないと言った
結果、返さなくて、北朝鮮から「日本は約束を守らない国だ」と思われて外交関係が拗れた
その結果として、拉致問題も核問題も解決しないでいる

と、要約すればこんな感じだと思うんですよね。
なるほど、論調としては全体に安倍批判な訳でして‥‥

誰が「返すと言った」「返さないと言った」という話はどうでも良くて、経緯がどうであれ、その決断の責任は小泉総理にある訳ですよね。
それを差し置いて安倍さんが悪いとするのはどうなのかと思います。
責任追求する相手を間違っているでしょう。

「一時帰国した拉致被害者を返していれば日朝関係はここまでこじれなかった。
国内では「返したら殺される」という論調が大勢を占めており、返さないことになったが、あの時に返していれば、その後も行き来があって、今頃は日朝問題は全て解決していた。」
とか言っていますが、それも「返さない」という決定の責任者は小泉総理ですよね。

そもそも、「一時帰国でヨシ」とした小泉総理の判断が理解できませんよね。
「全員即刻返せ」と要求するのが当然だったのでは?
そこには言与せず、「拉致被害者を返さなかったのは外交感覚のズレ」とか言っている辺りに、既に外交感覚のズレがあるように思います。

‥‥結局のところ、安倍批判に凝り固まっていて、論点がズレていますよね。

多分、安倍晋三議員 vs 山崎拓議員 の舌戦に「山崎拓議員への援護射撃」のつもりで発言した(YKKですからね)のでしょうけども、拉致被害者やその家族の心情を考えたら、こういうタラレバ話は出せないでしょう。
結局、国民の生命財産を守るなんてことはちっとも考えていないんでしょうね。

加藤紘一議員は男を下げる一方ですね。