微妙な痴漢

こんばんは、ばたすけです。
金曜日の仕事帰りですが、微妙な痴漢を目撃しました。

小田急で列待ちをして急行に座って帰ったのですが、新宿を発車する前にショートパンツ姿の少し気の強そうなイイ女が乗ってきて、私の斜め前に立ちました。
暫く何もなかったのですが、代々木上原でリュックを背負ってジーンズに厚手のシャツというダサい恰好のおっさん(と言いながら、多分私より若い)が乗ってきて、その女性の後ろに立ちました。
知っている人は知っていると思いますが、小田急は新宿を出て暫くは乗ってくる人ばかりでギューギューです。
混んでいる電車の中で、おっさんの軽く握られた右手の親指と人差し指は女性の右のお尻に触れているのですが、「接触しているだけ」で、おっさんの手はまったく動きません。
最初は「単に電車が混んでいるから接触しているだけ」だと思っていたのですが、登戸を過ぎて少し車内が空いてきても、やはり接触しています。
女性はお尻に手が触れているのが気になるのか、体の向きを少しだけ変えておっさんの手がお尻に触れないようにするのですが、そうするとおっさんはジリッと動いて、やはり女性のお尻に手を接触させます。
車内はポツポツとスペースが空いてきており、女性とおっさんがそこまで密着する必要はどこにもありません。

‥‥これは痴漢ですよね??

多分、おっさんは「電車が混んでいたので当たってしまっただけ」とか言い訳しようという魂胆で手を絶対にピクリとも動かさないでいるのでしょう。
やっていることが妙にセコく、またおっさんの外観の醜悪さも手伝って、腹の立ってきた私は事が起これば行動できるように心構えをしておいたのですが‥‥

とはいえ、女性が何も言わないというのに私が「痴漢じゃぁ!」と騒ぐのもちょっと変ですよね。
とりあえず、女性が行動を起こしてくれない限りはやりようがないよなと思っていたら、新百合ヶ丘の手前で女性がチラっと後ろを見て、それですべては終了してしまいました。
即座におっさんは女性から離れてリュックを下ろし、何事もなかったかのように降りる準備をしているような素振りを見せて、新百合ヶ丘に電車が着くと普通に降りて行きました。

嫁さんにこの話をしたら
「女の人は痴漢を許しちゃいけないよね、その人は「痴漢だ」って言うべきだったよ
でも電車の中で痴漢だと言っても他の人は見て見ぬフリをしたりするから、痴漢だって言うのは勇気がいるんだよ」
と言っていました。

う~ん、私はどうするべきだったのでしょうか??
女性に何か合図を送って助力するということを伝える等の行動を起こすべきだったのでしょうか?
それとも、いきなりおっさんを取り押さえるべきだったのでしょうか?
なんか「情けない男を取り押さえられなかった私」も別の意味で情けない男な気がして、ちょっと自己嫌悪に陥っています。

とはいえ、いきなり「痴漢だ」とかいって男を取り押さえても、女性が「そうじゃない」と言ったら「名誉棄損だ」とかなんとか言われて男に訴えられかねないですからね。
特に、今回の件はかなり微妙な感じですから、やっぱり被害女性が先に声を出してくれなければ、こちらとしては助力のしようがないですよね。

次にこういうことがあったら‥‥
女性に何か合図を送ることにしようと思います。