心療内科って罪だよね

こんばんは、ばたすけです。

NEWS ZEROで「ストレスが引き起こす心身症の実態」なんてものをやっていました。

「職場での人間関係に悩む人が実に6割にも上り‥‥」なんて言っていましたが、職場で人間関係に悩んでいない人なんていないんじゃないでしょうか。
みんな、大なり小なり職場の人間関係に悩みを抱えていると思うんですけどね。
また、「仕事のストレスが‥‥」ということも言っていましたが「給料は我慢料だ」という言葉の通りで、楽しくて楽しくて仕方がない仕事に就いている人なんてのも、これまたいないんじゃないでしょうか。
そういうのは「お金を払わない限りは手に入らない」類のものですよ。
私は「自分のやりたい仕事を自分のやりたいようにやる」為に独立した訳ですが、それでもやりたいことだけができるハズもなく、「嫌だなぁ」と思いつつやっているなんてザラですからね。

「どんな楽園での生活を前提にこの特集が組まれたのか」が甚だ疑問に感じられてなりません。
若年者雇用対策で親に散々甘やかされて育った世間知らず、苦労知らず(正確には苦労回避ですが)なお坊ちゃま、お嬢ちゃまばかりを相手にした後にこういう特集を見ると「どこまで甘やかせば気が済むんだ!」と無性に腹が立ってきます。
まぁ、これは対象がかなり限られた極端な話ですけどね。

ちなみに、よく「ウツです」と言う人がいるのですが‥‥

どこの会社の社長さんや人事担当者さんと話をしても、
「ウツだったなんて言われると、たとえどんなに面接での印象が良くても採用には踏み切れないよね
治った、今は大丈夫と言われても、仕事や人間関係のストレスが原因でウツになったんだったら、また仕事をすれば再発するかもしれないんだし」
と言います。
まったく違う業種で、まったく違う仕事をするのなら話は別かもしれませんが、特にストレスが大きいとされる業界においては「ウツでした」「ウツだった」は禁句です。
みんなそれを解ってないんですかね?

まぁ、「そういう人達を受け入れていく社会基盤を作っていかなければ駄目だ」と人道的な見地から発言する人もいますが、極端な話、社員数名の小さい会社なんて、
風邪で誰かが1日休むだけで仕事に穴が開いて大損害、すぐにでも倒産の危機がやってくる!
という状況だったりする訳で、そんな会社ではいつ長期休みに入るか分からない人を受け入れる余地なんてないですよね。
会社はボランティアじゃなく、そこに属する人の相互扶助組織であり運命共同体な訳ですから(そうじゃない会社も多々ありますが)、組織の存続を脅かしそうなリスクを回避しようとするのは当然のことだと思います。

どうも、こうやってニュースなどで精神疾患云々と軽々しく取り扱うだけでなく、「思い当たる人は心療内科に掛かった方が良いと思います」なんて、ちょっとそこまで買い物に行く感覚で言うものだから、世間というものがよく判っていらっしゃらない方がヒョイと気軽に病院に行き、医者に言われるままに「私は精神疾患です」と公言しているんじゃなかろうかと思われてなりません。
それを言ってしまうと、職業選択の自由は限りなく狭められてしまうのですが。
医者はそういうことを少しでも考慮したことがあるのでしょうか。
これって罪なことだと思いますよ。