経営をやりたい

こんばんは、ばたすけです。

書こうか、書くまいか悩んだのですが、どうせ書いても当人達はこんなブログを読んではいないだろうし、なにより私が自分の意見を胸に仕舞っておくことができない性質なので、書いてしまうことにします。

私はコンピュータの専門学校卒で、仕事も技術畑です。
経営や法律、経理の勉強なんてやったことありません。
(今になって、税理士や会計士、弁護士を目指すべきだったと思っていますが)

「ワシはネットワークエンジニアとして現場でお客さん相手に仕事をしていきたいんじゃ!」
と思って会社勤めをしていましたが、思うようにならずに転職し、それでもやっぱり思うようにはならなかったので
「自分のやりたいように仕事をするには独立するしかない!」
と思い至って独立した訳です。
そのキャリアのどこにも、経営なんてものはありません。

が、うちの会社は山あり谷ありではありますが、なんとか4期目を迎えています。

誰も代わりにやってはくれないので、給与、税金、保険、経理などは入門本をさらっと読んで勉強し、苦しみつつもなんとかしてきました。
そう、やりはじめたら「やらざるを得ない」のでなんとかなる(する)んですよ。
私がエンジニアだから思うことかもしれないですが「実践に勝る学習はない」ですね。
どんなに机に噛り付いて本を読んだとしても、実際にやってみないと判らないことが多々あります。

さてさて、私の言いたいことなんですが‥‥
たま~に「経営をやりたい」とか言う人に出くわします。
学校に行き直して経営の勉強をしてとか言うのですが「どんだけの規模の会社の経営をやるつもりやねん!?」という突っ込みを入れたくなります。

中小零細企業には経営学なんて不要なんですよね。
「出ていくお金より、入ってくるお金の方が大きければ良い」だけですから。
経営学が必要なのは、それなりに大きな会社ということになりますが、そういう人材を必要としている会社であれば、それなりに優秀で実績のある人を登用するでしょう。

言い方は悪いのですが、
「今現在、下っ端社員として箸にも棒にもかからない仕事をしているあなたにそんな能力があるんですか?」
というのが私の素直な感想で
「そんなに優秀なら、現時点で今のポジションにはいないでしょう」
とか思うのですが。
確かに、向き不向きや適材適所というものはありますが、優秀さというのは特定の分野に限られるものではなく、どこかに非凡さは出てくるものです。
職場にすっかり馴染んで目立たなかったりしているようではそもそも話にならないでしょう。

まぁ、ここいらでキャリアをリセットして、留学してハーバードでMBAを取得し、外資に入社して‥‥
とかいうことでも考えているのであれば、経営の勉強をするというのは解らなくもないですが(遅きに失するという話もありますが)、社会人入学で日本の大学や大学院に入って経営の勉強をしても意味はないですよ。
誰が名前も知らないような学校で勉強してきた人間を評価するんですか。
エグゼクティブな方々の経歴を見てみろと言いたいです。
あと、それを勉強したとして、その勉強した内容を活かせる場があるんですか??
知識は無いよりあった方が良いですが、勉強は手段であって、目的ではないんですよ。
「経営の勉強してきました!」と言えば、上司が「じゃぁ、経営企画部に異動するか」とか言ってくれる訳ではないですよね。
今すべきことが何なのかが判ってないんじゃないでしょうか。
学友との人脈云々とか言う人もいますが、そんなものは業界団体に加入して活動すればすぐになんとでもなりますし、その方が手っ取り早いですよ。
経営ってのは、自分の会社だけを見ていれば良いものではなく、仕事を取ってくることも含まれますから、ステークホルダーでもなんでもない学友を何人知っていても経営上はなんの意味もありません。
(そもそも、エグゼクティブ候補者は名も知らないような学校には入らないし、社会人入学なんてタイミングを外した行動はしない)

まぁ、人それぞれ思う所があるので、他人に迷惑をかけずに好きなようにすれば良いとは思いますが、ごちゃごちゃと理屈ばかり多くて何やってんだか訳の解らない人を見るとイライラします。
単に「勉強が好きなだけ」なのか、「何かやっている感が欲しいだけ」なのか、凡庸な自分から目を逸らして「デキる経営者を夢見ているだけ」なのか、一体どれなんでしょうね。
私としては「言ったからには実践して見せろ」というだけですね。
「したい」だけではずっとそれ止まりですから。