天体望遠鏡を嫁に出す

こんにちは、ばたすけです。

私が小学生の頃、ハレー彗星がやってくるというので貯金をはたいて天体望遠鏡を買いました。
口径10cmの反射望遠鏡赤道儀という本格的な代物です。
それだけでなく、コンピュータ制御(ビクセンマイコンスカイセンサーです)で見たい星を入力すれば望遠鏡が自動的にその星の方向を向いてくれるという、当時としては画期的な代物だったのですが‥‥

小学生のおもちゃとするにはちょっと高度過ぎて、使いこなせなかったんですよね(^_^;)

結局、ハレー彗星が去っていくと天体熱も冷め、天体望遠鏡はほとんど使わないまま箱に仕舞われることになりました。
箱に入れてもデカイし、組み立ててもでかいし、かといって壊れている訳でもなく、高額だったことを考えると簡単に捨てる訳にもいかずで、場所を取りつつもずっと保管し続けてきました。
あれから二十数年が経過し、実家から「邪魔だから」と送られてきた天体望遠鏡は、やはり我が家でもロフトの肥やしとなり、たまに友人が女性を口説くアイテムに使用するために貸してくれと言ってくる程度でした。
ただ、その友人も結婚してしまい、女性を口説くために望遠鏡を利用することもなくなったため、誰にも使われることがなくなって1年ほど経ったつい先日、嫁さんが

「邪魔だから、誰か使うって人にあげちゃいなさい」

と言い出しました。

う~ん‥‥
確かに、使わないまでも愛着のある代物なので、誰か大切に使ってくれそうな人に譲った方が良いのでしょうね。
後ろ髪を引かれつつも、子供がいる知り合い何人かに当たってみたところ、日食ブームに乗っかった(?)腹黒さんが欲しいと言ってきましたので、腹黒さんのお宅に嫁に出すことにしました。

日食前にということで、この週末に我が家までご足労願ったのですが、まずはその大きさに驚いていました。
まぁ、天体望遠鏡と言われても、普通はお手軽に使えるちっこいのを想像しますわなぁ。
ちょっと引き気味の腹黒さんに望遠鏡の組み立てと分解の方法を説明したら、夜中(と言っても23時位なので、我が家としては宵の口なんですが)だからと早々に引き揚げていきました。
慌ただしいなと思いつつ、腹黒さんを送り出して家に戻ると‥‥

リビングの隅に財布や携帯電話の入った袋が置き去りになっていましたとさ。

慌てるとこういうことが起こりますよね。
しかし、ザックリと説明しただけですが、無事に使えているのでしょうか。
ちょっと心配です。