何故、VAIOが天下を取れなかったのか

こんばんは、ばたすけです。

ノートPCの液晶がフルHD化するかしないかの頃に、「フルHDで軽量なノートPCがラインナップに存在しない」という理由で会社のノートPCをDELLからSONYに変更しました。
その後、例によって例のごとく「私が気に入って使うと何故か会社が潰れる」という法則が発動したためか、SONYはPC事業を売却しました。

パソコンが売れなくて赤字続きだから

というのが事業売却の理由に挙げられていましたが、「パソコンが売れなくて」という理由にはちょっと納得がいかないんですよね。

というのも、VAIO事業が売却された後に、SONYロゴ付きのVAIOが在庫処分で叩き売りされていたのですが‥‥

SONY VAIO Pro 13
Windows 7 Pro 64bit/Core i7-4500U/8GBメモリー/128GB SSDフルHD

‥‥というスペックで9.8万円で売られていたんですよ。
勿論、新品です。

今となっては940gという重量は滅茶苦茶軽いと言う程ではないですが、手に持ってみれば十分に軽く、本体の質感はかなり良いです。
このPCが10万円以下で売られていたのであれば、バカ売れしたんじゃないかと思うんですけどね。

「在庫処分の特価販売でしょ?」

と思ったりもしますが、よくよく考えてみると、販売店が在庫処分の特価販売で9.8万円で売っているのであれば、販売店にはそれと同額、もしくはそれ以下の値段で卸されているんじゃないでしょうか。

今ではVAIOの製品ラインナップからVAIO Pro 13が消えていますので、正確な値段は判りませんが、確か同等スペックのVAIO Pro 13を選択すると、14万円はしたと記憶しています。

10万円で売るか、14万円で売るか?

そりゃ、14万円で売って4万円儲けたいでしょうけども、そもそもパソコン販売はある程度の数が売れなきゃ商売として続けられません。
「品質がそれなりに良く安い」と「品質を追求して高い」といった製品の性格分けをきっちりして、その上で安価な製品は数を売るという戦略が必要だったんじゃないでしょうか。
「パソコンが売れなくて」ではなく「売るための努力を怠っていただけ」だと思うんですけどね。

# VAIO Phoneじゃないですが、SONYのロゴに4万円も払わないですよ、1文字1万円(苦笑)

さて、そんなこんなでVAIOSONYの製品では無くなってしまった訳ですが、そのVAIOVAIO Zの販売開始から2ヶ月してVAIO Pro 13の販売を終了しました。
これが「13インチノートが欲しければZを買え」ということなのだとすれば‥‥

VAIOはそう遠くないうちに倒産するんじゃないでしょうか。

ProとZで住み分けをする以前の問題ですね。
そもそも、1.3kgのノートPCに19万円出す人がどれくらいいるのでしょうか?

VAIO Zのアンケートに
「こんなPCを開発している暇があるなら、VAIO Pro 13で2560x1440の液晶を選べるようにしてくれ、Zは重過ぎるし高過ぎる」
と回答したのですが、どうやら少数意見だったようです。

オンラインショップのVAIO Pro 11はパーツが「入荷終了」ばかりになってきましたので、そろそろPro 11も販売終了となるようです。
これで、新型のPro11やPro 13が出るのならまだ良いですけど、もしかしてVAIO ZとFit 15Eだけでやっていくつもりなのでしょうか?
それって、只々「VAIO Zと心中しているだけ」なように思うのですが。