誰が為に金はある?

こんにちは、ばたすけです。
昨日、古館ステーションを見ていてると、鳥取県のウラン鉱山の残土が問題になっているという特集が流れました。
私は小学生の頃、鳥取に住んでいたので、郷土の特色みたいな授業で「鳥取県にはウラン鉱脈がある(あった?)」と習い、それを受けて「それじゃ、鳥取は最強だよねぇ!」みたいなことをクラスで言い合っていたことを思い出しました。
ウランがあるなら核爆弾が作れるみたいな発想だったと思います。
小学生というのは無垢と言うか無知と言うか、今となっては馬鹿な会話だなぁと思う訳ですが、ウラン鉱山の近くに住んでいる人々にとってはそれどころではないようです。

簡単に書くと‥‥
ウラン鉱山の放射性残土が放置されている。
核燃が撤去すると約束したが、核燃処理施設は岡山にある。
岡山県が放射性残土の持込を拒否。
何時まで経っても残土は撤去されない。
住民が訴訟を起こした。
住民に対して1億4千万の損害賠償を支払っている。
残土の1割をアメリカで6億6千万かけて処理した。
‥‥こういうことなようです。

で、番組では核燃のマズい対応の数々と、これら費用が税金でまかなわれていること、国の原子力行政の不安さを指摘しておりました。
で、ふと思う。

「残土の1割の処理に6.6億ということは、全部処理したら66億使う?」

国内で適切な処理施設が見付からないのでアメリカで処理することになったのか何なのか、その経緯はよく判りませんが、土の処理に66億ってどうかしてませんか?
被爆してはたまらんという住民の主張は理解できるのですが、残土を坑道に戻すというのでは何がいかんのでしょうか?
番組を見ている限りでは、住民は「撤去すると約束したんだから持って行け」の一点張りなように見受けられました。
どうせ地中にはウランが埋まっているのですから、坑道に残土を戻して封印したとしても、実質的に違いは無いように思うんですけどね。
お互い冷静になって、もっと賢い処理方法を考えて欲しいものです。

ちなみに、残土の1割を処理しに来ていた核燃の職員は作業着に軍手、ヘルメットといった姿で、マスクさえしていないようでした。
放射能防御服などの重装備でやってきたのならまだしも、ここまでの軽装でやって来られると、何を言い争って、何に何億もお金を使っているのやら、さっぱり訳が判りません。