国益

こんにちは、ばたすけです。

国連での北朝鮮制裁決議案の採択が難航していますね。
常任理事国間の利害が一致しないと国連は動かない」というのは通例ですので、仕方が無いのでしょうけれど。
なので、日本はその中で自分の思惑を実現するように巧く立ち回らなければならないのですが、相変わらず外交や駆け引きは下手ですねぇ。
2発目のテポドン発射の準備をしているという情報があったのですから(どうも発射は中止されそうな見通しですが)、最初は中国の言うように議長声明で済ませておいて、2発目を発射したら即座に制裁決議に持ち込むといった、他国に四の五の言わせないような状況に持っていくようにすべきだと思うのですが。
もう少し頭を使ってほしいものだと思います。

ただまぁ、国連という組織が世界平和実現のためにちゃんと機能していないということなのですが、各国には各国の利害が存在する訳ですから、寄り合い所帯でなんとかしようという発想にそもそも無理があるのかもしれません。
これで、国連とアメリカ頼みの国防がいかに有効に機能しないかを痛感して、日本が国防を真剣に考えてくれると良いのですが、どうも微妙ですね。
専守防衛を堅持した上で「攻撃されれば反撃する」というのは当然のことであり、反撃するための手段を保持することは必要だと思うのですが、それがいきなり「先制攻撃」を論じているようでは、国会議員の脳ミソも知れているというかなんというか。
なにをどうすればいきなり先制攻撃になるのか、訳がわかりません。
日本の政治家にまっとうに政策を検討して議論できる人間はいないのかと、失望してしまいます。

あと、今回の制裁決議案提出に対して中国や韓国があれこれ言ってますが、これは「利害が一致しない」のだから、当然ですよね。
中国や韓国と日本の間では北朝鮮に関する利害は一致しない訳だから、日本は最初からそのつもりでいなければならないと思うのですが、どうにも日本人は「自分と仲良くやっていこうという気の無い隣人」とどう付き合っていくべきかの覚悟ができていないように思います。
竹島尖閣諸島、ガス田開発等々も含め、北朝鮮に関しても共闘路線は取れない訳ですから、手を携えるべき相手を他に探した方が良いと思います。
そろそろ、「近所だから仲良くしなければならない」という考え方は捨てるべきだということを認識しても良いんじゃないでしょうかねぇ。