ミートホープ社の従業員

こんにちは、ばたすけです。

今回のミートホープ社の食肉偽装事件ですが、ミートホープ社の従業員についてどう思いますか?
讀賣新聞の社説には「経営者のいい加減な行為で社員とその家族が路頭に迷う」といったことが書かれていましたが、私には「悪いのは食肉偽装を指示した田中稔社長と一部幹部のみであり、従業員は一方的に被害者である」とは思えないのですが。

というのも、報道されている食肉偽装の数々が事実であるとすれば、そんな大規模で、かつ長期的な偽装行為を限られた一部の人間だけでやれるとは考えられないからです。
あくまでも私の推測ですが、従業員の大半は「偽装がおこなわれている」ということを知っていて、実際にその作業をおこなっていたのではないでしょうか?

これまた報道されている内容が事実であるとすればですが、食肉偽装を内部告発した元幹部は「不正を止めるよう社長に進言して解雇された社員もいる」と言っています。
罪悪感に駆られてか、社会正義に目覚めてかは知りませんが、そういう行動を起こした人もいる中で、現在の従業員はどう振舞ったのでしょうか?

事業継続が困難としてミートホープ社は従業員に解雇を通告し、それをうけて従業員が‥‥
「会社ぐるみと言われているが、下の人間は言われたことをやるだけで社長には逆らえない」
‥‥と言っていましたが、そういう考え方は通用しないということは雪印不二家の例を見れば判ると思うのですが。
まだ雪印不二家の場合には「不正をおこなった一部の人のせいで、これまで不正など一切おこなわずに真面目に一生懸命仕事をしてきた大半の人達までもが十羽一絡げに悪者扱いされる」ということで同情の余地がありましたが、偽装と知っていてその作業をおこなっていたとしたら、それは立派な共犯です。
それに、「言われたことをやるだけ」という発言が既に「偽装と知っていて偽装行為をおこなった」と暗に認める発言だと思うのですが。

果たして、従業員は一切悪くないと言い切れるのでしょうか??
「命令されたので仕方なくやった」では済まないように思います。