共同募金の納得できない使い道

おはようございます、ばたすけです。

自治会の回覧板が回ってきて、
「共同募金の季節になりました、一戸につき\500徴収します」
と書いてありました。

募金を強要(「徴収します」という表現に選択の自由があるように思いますか?)することや、金額を指定される事自体に違和感を覚える訳ですが、もっと納得いかないのは同封されていたチラシです。

私は今現在、神奈川県海老名市在住で、どうやらここでは
社会福祉法人海老名市社会福祉協議会
という組織が
「神奈川県共同募金会海老名支会」
として募金活動をおこなっているらしく、

2009 共同募金 えびな

という活動報告のチラシが入っていたのですが、このチラシに記載されている募金の使途説明は以下の通りでした。

赤い羽根共同募金
市内の福祉施設、福祉団体の活動費や機器購入費 ‥‥‥ 645万円
県内の福祉施設、福祉団体の活動費や機器購入費 ‥‥‥ 6万円
社会福祉協議会の事業費 ‥‥‥ 239万円

●年末たすけあい募金
市内の高齢者、障害者への支援団体の活動費 ‥‥‥ 286万円
社会福祉協議会の事業費 ‥‥‥ 581万円

募金総額が1,757万円で、このうち福祉団体などに寄付された額は937万円です。
残りの820万円は「社会福祉法人海老名市社会福祉協議会」の事業費になっています。

この組織、何なんですか??
チラシには「社会福祉協議会では寄付金を以下の事業に主に使わせていただきました」と書いてあり、地域ボランティア育成事業だとか、ふれあいのまちづくり事業だとか、なんやかやと事業活動名が書かれていましたが、寄付金の46%もの割り合いを占めているのであれば、その内訳を示すべきでしょう。
さらに言うなら、社会福祉協議会の会計を報告すべきです。
これでは不透明過ぎますよ。

それに、そもそも共同募金に募金した人は
「募金活動をおこなっている組織の活動費を募金した」
訳ではなく
「福祉団体などに寄付されるお金を募金した」
のではないでしょうか。
文章にすると微妙なニュアンスの違いでしかないのですが、募金が何に使われているのかを知ってしまうと、受ける印象は大きく異なると思います。

なんとなく、チラシを見ていて
「募金をしても、実際にそれが福祉活動などに使われる可能性は低い」
という話を思い出してしまいました。

数年前に、募金の使途には明確な制約がなく、
「100万円の募金を集めて、1円を寄付し、99万9999円を懐に入れても罪にならない」
ということで、怪しい募金団体が闊歩しているというのが問題になっていましたよね。
募金活動をする人をアルバイトで雇い、街頭募金をして、その大半を懐に収めている輩がいるというので、マスコミで取り上げられていました。
曰く「募金団体も活動しないといけないので、活動費は募金額の中から捻出できる」
その後、それら募金詐欺団体がどうなったのかよく解りませんが、まぁ、それら募金詐欺組織ほど悪質ではないとは思いますが、

「以下の事業に主に使わせていただきました」

という文言の「主に」が引っ掛かっています。
どういう組織なのかを調べない限り、共同募金でさえも安易にするべきではないと思います。

やはり、たとえ小額であっても社会の為に役立てようと思ったのであれば、他人の募金活動に便乗するのではなく、

自分で
寄付する組織を吟味して
直接寄付する

べきですね。
でなければ、何に使われるか解ったものじゃないですよ。

ただ、一度寄付をすると、毎年毎年振込用紙が届いたりして、少々辟易とはしますが(^_^;)