住宅ローンの返済滞納

こんばんは、ばたすけです。

夕方のニュースで、不況の影響で収入が減り、住宅ローンが返済できなくなる人が増えているという話をやっていました。

槍玉に挙がっていたのが、当初は金利を低く抑え、5年後、10年後に段階的に金利が上昇していくという「ゆとり返済ローン」でした。
金利上昇後に返済ができなくなるという潜在的破綻者が多数いるという話が出ていましたが、様々な支払い方式がある中から、そういう返済方式のローンを選択したのはお金を借りた本人ですよね。
「返済計画にそもそも無理がある、こういう金融商品を金融機関が出していること自体が問題だ」とか言っていましたが、この場合の返済計画に無理があるというのは、金融商品の方ではなく、借入人の方でしょう。
別に、他人に強要されてゆとりローンでお金を借りた訳じゃないでしょうし、ゆとりローン自体を問題視するのは意味が判りません。

ゆとりローンでお金を借りて、しかるべき時期が過ぎて金利が上昇し、ローンを返済できなくなって自宅を手放したという人が

ゆとりローンは国の指示で始まったローンなので、信じていたのに」

と言っていましたが、これはまったくもってして意味不明です。
国がやっているものだろうが、銀行がやっているものだろうが、借りたお金を返すのは当然のことですし、後で金利が上昇することは最初から判っていたことでしょう。
信じるとか、信じないとかいう次元の話ではないですよ。

# 信じているという言葉には「返済できなくなったら返済しなくても良いと思っていた」という意味でも込められているのでしょうか?
# それならば、信じていたのにという発言の意図も理解できますが、そんなことがあるはずも無いですよね

また、企業業績の悪化でボーナスが無くなり、今後はローンが払えなくなる人が増えるかもしれないという話があり、冬のボーナスが無支給だという人が返済猶予法案について尋ねられて

「借金が棒引きになる訳ではないから、そんな法案は意味が無いですよ」

と言っていましたが、借金が棒引きにならないのは当然です。
こういった発言がどういう思考の元に出てきているのか、私にはさっぱり判りません。
自分が自分の意思でお金を借りたという自覚がないんでしょうか。

こういう番組を見ていると、どうもお金を借りている人に「借金しており、借りているお金を返すのは当たり前」という感覚が無いんじゃないかと思われてなりません。

銀行に相談に行くでもなく、平気で支払いを滞らせ
督促が来ても何もせず
その結果として抵当に入っている家が取り上げられる

これは当然のことだと思います。

私の勝手な想像ですが、これをやってしまった人が「突然、自宅を取り上げられた」とか言って騒いでいるだけなんじゃないでしょうか。
ローンの返済が滞ったとしても、抵当に入っている家を差し押さえるまでに銀行は3ヶ月程度の猶予期間を持たせますからね。
3ヶ月あれば、打てる手は色々あるはずなのですが、何をやっていたのでしょう?
極低金利の現状、より金利の低い商品に切り替えて返済額を減らすという手法は負担減の有効な手段ですし、ゆとりローンの話にしたって、同様に借り替えるという手段がある訳でしょう?

以前書いた「家賃を滞納して賃貸住宅から追い出される人」も、平気で家賃滞納をやって、いざ追い出され段となってからギャーギャー騒いでましたから、どうも最近の人は「滞納しても家から追い出されることは無い」という勘違いをしているのではないかと思われてなりません。
責務を果たしてこそ初めて、権利が主張できるという根本的な理屈を忘れているのではないでしょうか。

なんか、これって単純に「自業自得」なだけですよね。
私も3000万の住宅ローンを抱えている身ですが、このニュースを見ても同情とか共感はまったくできないです。