お褒めの言葉

あけましておめでとうございます。
寝正月のばたすけです。

世の中は不景気だと言われていますが、年末の「昨年を振り返る」といった報道の内容が何かとバブルを基準にして語られていたのに違和感を覚えたのは私だけでしょうか。

日経平均株価は過去最高値だったバブル期の3割以下に過ぎません」とか言われても
「そりゃ、バブルは異常だったから、そんな株価になることはもうないだろうよ」
と突っ込むくらいしかできませんよ。
未だにバブル崩壊から何も学んでいないのかと思うと情けなくなってきます。

もっとも、視聴者の大多数はバブルや高度経済成長の経験者でしょうから、それら「自分達がイケイケ(死語)だった頃を懐かしみたい」という気持ちは解らなくもないですが、それって「もう終わっちゃってる人」のすることですよね。
まだまだ現役で働かねばならない人間としては、あの頃は良かったなんて話には耳を貸さずに真面目に働かねばいかんと思います。

さてさて、そういう不景気と言われている経済情勢ですが、うちは大口顧客が業績好調なため、なんやかやと仕事の話がやってきます。
ただ、相変わらず要求レベルが高くて誰でもできるという仕事ではありませんし、これまた手数が足りていないうちの会社としては「この機に躍進!」とはいかないんですよね。
まぁ、地道にボツボツとやっていくしかありません。

そんな客先で、年末にうちの若い社員が褒められたというのですよ。
「○×さんは優秀ですね」
と、偉い人に言われたとかなんとか。

しかし、素直に喜ばないのがうちの会社の人間です。

まずは「もしかしてこれは嫌味なのか?君は何かやらかしたのか??」
と若いのに尋ねてみる。
(ひねくれてるなぁ・苦笑)

「いや、覚えはないです」

次に「それじゃあ、褒められるような何かをやったのか?」
と若いのに尋ねてみる。

「いや、それも覚えがないです、特に何をしたという記憶も無いですし」

なので、最終的には
「あぁ、顧客の会社の同年代の正社員と比べて優秀だという意味か、だったら優秀でもなんでもなくて普通じゃないか」
という結論でみんな納得しました。

サラっと酷いことを言っている気もしますが、当然ですよね。
顧客より優秀でなければ、顧客は我々に仕事を依頼する必要はないのですから。
それに、褒められて慢心するよりかは良いですよ。
勝って兜の緒を締めろと言いますので。

さてさて、今年も顧客と仕事に恵まれることを祈ります。