再生可能エネルギーで鼻息荒い人はちょっとどうかと思う

こんばんは、ばたすけです。

コンピュータは電気を熱に変換して演算しています。
私はIT屋なので、電気が使えないのは困ります。
そして、電気というものは、使いたい時に使いたい量を安定的に供給してもらえないととても困ります。

原発が危険なものだということは百も承知なのですが、今すぐ止めろというのは暴論ですね。
原発の危険性に比べれば、大規模停電の方がマシだ」というのは確かにそうなんです。
私だって、まだ死にたくはありません。
でも、電気が足りなくなったから停電させますというのは、世間で思われているよりも影響は大きいんですよ。

原発を今すぐ止めろと言っている人は、停電になっても照明が使えないとか、エアコンが動かないとかくらいで「自分が我慢すれば済む」と思っている人が多いようですが、そういう訳にはいきません。
世の中のほとんどすべてのものがコンピュータで制御されていて、大抵のコンピュータは電気をいきなりOFFされれば壊れます。
(正確には、コンピュータ自体ではなく、「コンピュータが処理していたデータが壊れる」訳ですが)
電気が突然停止する=コンピュータが処理していたデータが壊れるというのは、社会インフラの崩壊と同義だと言っても言い過ぎではありません。
なので、いきなりの停電というのはとても困るのです。
輪番停電に関しても、止めるか止めないか判りませんというのはとても困ります。
止めるのなら止める、止めないなら止めない、きっちり決めて実施して欲しいものです。
「止めないよ~」と言っておきながらいきなり止まるというのが一番性質が悪いんですよ。

まぁ、そんなこんなで、必要な電力は必要な分だけ安定供給して欲しい訳です。

長期的には脱原発を目指すにしても、今日、明日の必要電力を供給するには原発が必要なことは明らかなので、可能な限りの安全対策を早急に施した上で、必要なものは運転させて欲しいと思っているのですが‥‥

再生可能エネルギー再生可能エネルギーと呪文のように唱える人が最近増えてきましたが、それがどんなものか、判って言っているのか、少々疑問に感じることが多いです。

管直人首相が「再生可能エネルギー買取法案を通す」と怪気炎を上げていますね。
ソフトバンク孫社長太陽光発電構想にも乗っかっています(孫社長が管首相を引き込んだのか?)が、太陽光発電の発電能力がどれくらいか考えたことあるのでしょうか?
たとえば、太陽光発電先進国のドイツでは、太陽光による発電量は500万KWくらいなんですが、全発電量に占める太陽光発電の割合は2%程度に過ぎないんですよね。
しかも、天気が悪いと発電できません。

民主党再生可能エネルギー推進ワーキングチームが「これからの自然エネルギー風力発電だと確信しました」なんてことを言ってましたが、風力発電先進国のデンマークでも、全発電量に占める風力発電の割合は20%に過ぎないんですよ。
20%って凄いなと、パーセンテージだけ見せられるとそう思うのですが、発電量は250万KWと、ドイツの太陽光発電の半分です。
しかも、それなりに強い風が常時吹いていないと発電できません。

発電は、特定の発電方法に偏らない方が良いので、色々な発電方法を組み合わせるべきだとは思います。
ただ、太陽光や風力が原発の代わりになるということはないですよ。
技術の進歩や革新がありますので、いずれは原発の代替になる日がくるかもしれませんが、それは今年や来年の話じゃないでしょう。
電気が欲しいのは今なんですよ。
しかも、安定的に発電できる方法で。

まぁ、太陽光、風力を補助的に取り入れていくとして、ガス火力と地熱を増やしてそれらを主力とし、建設年度の新しい原発を残して使っていくというのが現実的な選択じゃないでしょうか。
太陽光だ風力だで鼻息が荒い人は少し冷静になった方が良いと思います。
電気は「使いたい時に使いたい量を安定的に供給できる」必要性があることを忘れないで欲しいです。

個人的には、常温核融合による発電を1日も早く実現して欲しいのですが、常温核融合の研究ってどうなっているんでしょう??
ガセということで終了してしまったのでしょうか?