コクリコ坂からを観てきました

こんばんは、ばたすけです。

当初、ゲド戦記の駄目度合いに憤慨していた嫁さんは
「監督が宮崎吾朗だから見ない」
と言っていたのですが、
「どっかで聞いたことあるタイトルだと思ったら、高橋千鶴の原作だから見に行く」
と言い出し、コクリコ坂からを観に行ってきました。

なんというか、この映画はズルいなと思いました。
だって、そもそもの原作がしっかりしていて、企画脚本が宮崎駿、製作がスタジオジブリなんですから、誰が監督してもそれなりの作品に仕上がるでしょう。

ゲド戦記の時は「宮崎吾朗監督作品第一弾!」と散々宣伝していましたが、コクリコ坂からのCMでは「宮崎吾朗」って一切言わないのですから、なんか宣伝戦略が透けて見えるというか‥‥
これでコクリコ坂の興行が成功したら、次回は
「あのコクリコ坂から宮崎吾朗監督作!」
とか言い出すんじゃないかと思われて、なんか嫌な気分になります。

内実は判りませんが、監督って名前だけなんじゃないでしょうか。
本人も、なんか思う所はないんでしょうかねぇ。
私だったら恥ずかしくて監督なんてやっていられませんが。

まぁ、宮崎駿監督の後継者いない問題はかなり深刻なんでしょうね。
「アニメをやってきていない息子がいきなり監督をやるのは絶対に反対だ」と言って、息子と口もきかないらしいですが、ジブリを潰す訳にもいかず、手を貸したといったところなんでしょうか。
私は実力もないのに息子だというだけで跡を継ぐ世襲には無条件に反対なのですが、ジブリに関しては背景が複雑なようで色々と考えてしまいます。

ま、そういうことを考えずに見れば、それなりに楽しめると思います。
面白かったですよ。
ストーリーと、60年代の雰囲気が。

私は37歳ですが、私の親と主人公がおおよそ同世代なんですよね。
そんな私でも懐かしいなと感じる空気が作品中に満ちているので、それが楽しめるなら観ても良いと思います。
あと、そもそも私は少女漫画が好きなので、その辺りの嗜好もあるとは思いますけども。

しかし、今の若者はこれを観てどう感じるんでしょうかね。
「わかんねー」とか「こんな学校ねーよ」で切り捨てられるんじゃないでしょうか。
回顧主義的なので、お子様は観ても面白くもなんともないかもしれませんね。
まぁ、商業的にはお金を落とすのは40代半ば~30代半ばの世代なので、狙いは間違っていないのかもしれませんが。