事務所開設への長い道程

おはようございます、ばたすけです。

ITの仕事というのは他の業界からは奇妙に映ることがままあるようです。
というのも、プログラムの作成ならいざ知らず、うちのようなインフラの構築や維持管理という仕事だと、その対象となるコンピュータシステムは客先に存在するので、仕事は客先でおこなうことになるんですよね。
つまり、自社の事務所がなくても仕事ができてしまうんですよ。

そんなこんなで、こんな話があったりします。
新卒を採用したらその親が会社に怒鳴り込んできて曰く
「自社で仕事をしない会社なんて聞いたことがない、こんな怪しい会社に子供を置いておけない!」

この親御さんの勤めている会社にはコンピュータシステムは導入されていないのでしょうかねぇ?
それを維持管理している人間は十中八九、他所の会社から来ている人間だと思うのですが。
まぁ、コンピュータを使わない(使えない)団塊世代の方はそんなものは見ていないのかもしれません。

話を戻しまして‥‥
そんな業態のうちの会社は自家の一室を本社として事務処理に使っているだけで、事務所を構えていませんでした。
とりあえずは登記上の本社と、事務処理に使う机とプリンターがあればそれで済んだんですよ。
ただ年々、打合せだの検証作業だのといった「場所」を必要とすることが増えてきましたので、会社設立から5年を経て、ついに事務所を開設することにしました。
と言っても、事務所物件ではなく、マンションを借りただけなんですけども。

ただ、借りたら借りたで、色々とあるんですよね。
借りるだけでも初期費として家賃の5,6ヶ月分のお金が必要になりますが、それに加えて毎月の家賃、水道光熱費と、意外と固定費は馬鹿になりません。
それに事務所は会社の顔なので、流石に机と椅子を置いておくだけという訳にはいかないじゃないですか。
内装にあれこれ手を入れているのですが、これがまた結構な作業ですし、結構な費用がかかります。

ケチ臭いかもしれませんが、お金の管理をしなければならない身としては
「この投資がどういう形でいつ戻ってくるのか」
を考えない訳にいかないんですよ。
必要だから用意したものの、用意したからといってそれ自体がお金を生む訳ではないんですよね。
直接的、間接的を問わず、いつリターンがあるのやらと考えると、胃が痛くなってきます。

さて、まだ内装工事が途中なので、早く仕上げないといけませんね。
使えない状態のままで置いておく方が勿体無いですから。