携帯基地局による健康被害を考える会

こんにちは、ばたすけです。

うちの近所で妙に大きな電柱の設置工事をしているので何だろうと思ったら、ドコモの携帯電話の基地局設置でした。

周辺はほとんどが畑で半径25m以内には住居が無いような場所なので
「ここにアンテナが立つとドコモユーザは便利になるよなぁ、ウィルコム使ってる俺には関係ないけども」
と思っていたら、自治会の緊急回覧で基地局設置に関する説明会のお知らせが届きました。

基地局がマンションの上にできた途端に、そのマンションの住人が体調不良を訴えるようになったという話を聞いたことがありますので、気にする人は気にするのでしょうけども、そんな「アンテナの真下」みたいな近距離にはほとんど人は居ないんですよね。
住宅街と言えなくもないですが、アンテナが立っている場所は畑ばかりの所ですし、ちょっと神経質なんじゃないでしょうか。
まぁ、建設会社の事務所がアンテナのすぐ脇にあるのですが、それはドコモとその事務所の間で話をしてくれれば良いだけで、町全体で云々するようなことではないでしょう。

そんなことを考えながら回覧を見ていると、
「ドコモアンテナ建設における説明会について」というドコモからの案内以外に
「携帯基地局による健康被害を考える会」なる組織からの案内が2枚入っていました。

曰く
近隣住民に何の説明もなくアンテナ工事が始まった。
読売新聞に電磁波による健康被害の話が載っている。
電波は24時間365日浴びることになるから基地局設置に反対しよう。

う~ん、言わんとしていることは解らなくもないのですが、個人的には以下の2点が気になります。
この「携帯基地局による健康被害を考える会」なる組織の人に対して

・反対と言っている人は携帯電話を使っていないのか?
・大多数の利用者の利便性を阻害しようとしていることについてどう考えるのか?

を訪ねてみたいものです。

私は携帯電話の電磁波によって脳に障害が発生する(脳腫瘍などを発症する)という話を10年位前から聞いていますので、携帯電話より電波出力が弱いPHSを使用しています。
頭にくっ付けて使うものですから、基地局云々以前の問題として、電磁波による健康被害云々を言うなら携帯電話なんて使えないですよね。

あと、個々の携帯電話の電波でも健康被害の話が出るのですから、それなりの出力の電波が出ている基地局に近付きたくないというのは私も同感です。
ただ、ある程度の距離が離れれば電波は減衰するということと、強い電波は通話中の携帯電話と基地局の間に指向的に発生するということを考えると、アンテナの真横とかいうのでもない限りはそんなに気にしなくて良いように思います。
アンテナはかなり高い所に設置されていますからね。
そもそも、それを気にしだしたら、アンテナが密集している街中には出て行けなくなりますよね。
それに、品質の良い携帯電話を必要としている人がどれだけ世の中にいるのかを考えると、「自分の所にはアンテナを立ててくれるな」とは言えないんじゃないでしょうか。
それを言うなら「基地局設置に反対」ではなく「携帯電話の全廃」を訴えるべきではないでしょうか。

あれこれ考えてしまいましたが、私が一番問題だと思っているのは
「携帯基地局による健康被害を考える会」
なる組織の存在ですね。
何がって、会の代表者の氏名も、連絡先も書いていないんですよ。
そんな怪しい会が何を言った所で説得力はまったくないですし、その主張に賛同なんてできないですよ。

私はドコモユーザではありませんが、「携帯電話の基地局は多い方がみんなハッピー」だと思っているので、設置に反対はしません。
せいぜい、健康に問題が出た場合にはドコモがどういう対応をするかについて、アンテナの間近に居る人との間で同意を得ておいてもらいたいと思う程度です。
ただ、こういう正体不明な組織が出てきたとなると、説明会に行って話を聞き、場合によっては意見してきた方が良いかと思います。
賛成者にしても、反対者にしても、論点が歪められて理不尽な結果になるようではいけないんですよね。
正体も明かさずに反対を言い募るなんてロクな団体だとは思えませんから。

そもそも、なんでそういう得体の知れない組織の紙切れが自治会の回覧として回ってきたのか、そちらが問題ですね。
これは次回の自治会の会合で質したいと思います。