放射性物質は閉じ込めるのが鉄則

こんばんは、ばたすけです。

震災から1年が経過しますね。
私は阪神淡路の時は大阪に住んでおり、震度4ないし5という地震にあいました。
東日本の時は神奈川におり、震度3という地震にあいました。
幸い、どちらも震源のすぐ近くではなく、直接的な被害は一切ありませんでした。
なので、比較的身近ではあったものの、直接的な経験はしていないと言えます。

# だからそんな冷たいことが言えるんだと指摘されるかもしれませんが

さて、1年という節目を迎えるにあたり、最近がれき処理の話をよく耳にするのですが‥‥

感情論ではなく、理論で考えてみましょう。
基本的に、がれきの放射線量は、焼却前と焼却後で変化したりはしません。

例えば‥‥
がれき1kgあたりの線量が100ベクレルだったとします。
がれき1kgを焼却すると、10gの焼却灰になったとします。
10gの焼却灰には焼却前と同じ100ベクレルの線量があります。
つまり、焼却灰1kgあたりの線量は10000ベクレルになります。

ほら、1kgあたりの線量が100倍になりましたよ。
これでも焼却しても安全だと言えるのでしょうか??

まぁ、これは極端な例ではありますが、焼却灰をどう処分するのかを考えてからでなければ、焼却処分なんてしてはいけない訳です。
処分方法を定めないで高濃度放射性廃棄物を作ってどうするんだという話ですよ。
以前も書きましたが、「1kgあたり8000ベクレル以下なら一般の焼却炉で焼却処分しても良い」の数字のマジックに惑わされないようにしないといけません。

そういうと、少し前まで
「首都圏各地のごみ焼却場で、焼却灰の線量が高くて埋め立て処分ができず、ごみ焼却場にどんどん溜まっていっている」
というニュースが盛んに流れていましたが、その焼却灰問題はどうなったのでしょうか??
続報が一切報道されないあたりに、ナニカ(がれきの受け入れをさせるために報道統制をしている?)があるように思われてならないのですが。

放射性物質は閉じ込めるのが原則です。
たとえ低線量であっても、少しでも汚染されているのであれば外部に持ち出さず、現地で処理し、現地で保管するのが鉄則です。
汚染される可能性が少しでもあるのであれば、汚染を拡大させることがないようにしなければならないのです。
逆に、まったく汚染されていないのであれば、外部に持ち出すのはなんの問題もありません。

そういうと、「処分場が被災して現地では処分できなくなった」とか「今から処分場を作るのでは稼働までに時間がかかる」とか言っていましたが、あれから1年経つ訳ですが、それについてはどう考えれば良いのでしょうか?
焼却設備を現地に整備することも可能な時間があったように思うのですが。

とにもかくにも、感情論で二次被害や三次被害を生み出すのは愚の骨頂です。

「そこに住んでいる人がいるんだ、可哀想だとは思わないのか」と言う人がいますが‥‥

「住んでいる人がいるんだ、可哀想だとは思わないのか」というのは
「住んでいる人は放射線を浴びていて可哀想だから、他のすべての国民も等しく放射線を浴びるべきだ」という意味で言っているのでしょうか??
そうではなくて、「国民が一切放射線を浴びずに済むようにするべき」なんじゃないでしょうか。
汚染地域の住民は強制的に移住させるべきですよ。
特に、子供の将来を考えたら、「知らない土地に行くのは可哀想」だとか「友達のいない所にいくのは可哀想」なんて言ってられないでしょう。
可哀想という感情で、すべての判断能力や思考能力を停止させるのは止めてもらいたいものです。
「可哀想」が被害を拡大させているように思われてならないのですが。