祇園のひき逃げ報道は決め付けが先行してないか

こんばんは、ばたすけです。

祇園のひき逃げ事故ですが、発生当初の報道は
秋葉原の殺傷事件もありますし‥‥」
と、完全に計画的な犯行であるかのように言っていました。
許せない犯行だとかなんとかかんとか。

で、夕方になって容疑者がてんかんの持病を持っているとなった途端、事件ではなく事故ではないかとトーンダウン。

ところが、てんかんでは車の動きが説明できないとなった途端に、また意図的な犯行であるかのように言っています。

どうも、決め付けが過ぎるように思います。

車をぶつけて気が動転することもあるでしょうし、
気が動転していればアクセルとブレーキを踏み間違えることもあるでしょうし、
最初のタクシーとの接触時には正常でも、その後に発作を起こすということもあるでしょうし、

等々、色々な可能性が考えられると思うのですが。

そもそも、容疑者の車には同乗者がいたはずなのですが、その方はどうなったのでしょうか。
確か、意識不明の重体とかいう話でしたが、発生直後には同乗者云々という話が出ていたのに、今ではまったく同乗者の話を聞きません。
同乗者がいたというのがそもそも誤報だったのか、それとも意図的に報道していないのか‥‥

同乗者がいれば、クラクションを鳴らすことも、助手席からハンドルを握る事も可能なので、
てんかんの発作が起こっているのであれば、クラクションを鳴らしたり、障害物を避けたりすることはできない、だから意図的な犯行だ」
という論理は成り立たないように思うのですが。

他にも、容疑者からてんかんの薬の成分が検出されたから、てんかんの発作は起きないと言っていますが、素人考えでも「薬を飲んでいれば絶対に発作が起きない」とは言いきれないと思うんですけどね。
薬が効き易い、効き難いの個体差はあるでしょうし、そもそも服用してからの時間というのもあるでしょうし。

状況をあれこれ推測することは別に構いませんが、報道する側が根拠のない決め付けを垂れ流すのはどうかと思いますし、視聴者がそれを鵜呑みにするのもどうかと思います。
起きたことは起きたことで、それは紛れもない事実で痛ましい出来事ではあるのですが、それが事件なのか、事故なのかは憶測に基づいて決め付けることではないですよね。
真実を追求するのと、思い込む、決め付けるという行為はまったく異なるものですから。

なんというか、警察の捜査もマスコミの報道もなんとなく釈然としないものを感じます。
真実が何かを知りたいのですが。