ガールズ&パンツァーの感想をまとめて

こんばんは、ばたすけです。

そういうと、ガールズ&パンツァーの感想を最後まで書いていなかったので、まとめて書いてみます。

・距離感がおかしく、とにかく車両間の距離が近い
・備砲の性能差の描写がいい加減、特に黒森峰の70口径75mmや71口径88mm、果ては55口径128mm砲は意味が無い
・戦車がヌルヌル軽快に動き過ぎ、特に38tと八九式、あと重戦車
・直線で発砲しない、装弾に時間かかり過ぎなど、タイミングやテンポが悪い
・停止状態での初弾命中率が低過ぎる、練度低過ぎ
・初弾は通常は頭上を越えていく、いきなり足元には着弾しない

これらが気になりました。
折角の戦車戦アニメなので、もう少し丁寧に作って欲しかったなと思います。

最初からIV号戦車が軽快に動き過ぎるきらいはありましたが、24口径75mm砲ではゼロ距離でもチャーチルの正面装甲を抜けないとか、結構考えているなと思ったんですよ。
でも、最後の黒森峰戦は戦車の能力差を無視しているというか、撃っても撃っても大洗の戦車には当たらないとか、主人公補正が過大でかなりシラケてしまいました。
まぁ、そうでもなければ勝てない圧倒的な差ではあるので、シナリオ的にそうせざるおえないのかもしれませんけども。

・備砲の性能差の描写がいい加減、特に黒森峰の70口径75mmや71口径88mm、果ては55口径128mm砲は意味が無い

これに尽きますね。
ティーガーIIやヤクトティーガーを出す必要性をまったく感じないですし、駆逐戦車もラングである必要性が全然ないというか‥‥
大洗の戦車相手なら(ポルシェティーガーはちょいと難敵ですが)パンターだけで圧勝できそうなものですし、マウスなんて出す必要性はまったくなかったように思います。
しかも、なんであんなにマウスだけをフィーチャーしていたのでしょうか??
マウスの備砲はヤクトティーガーと同じなんですが、その両車の扱いの差が大き過ぎでしょう。

あと、西住姉妹で一騎打ちをさせるために、ポルシェティーガーで建物の入り口を塞いでいましたが、あの距離(100m以下?)ならポルシェティーガーの正面装甲はティーガーIIで易々と打ち抜けるハズなんですが。
撃破した後に、車両を撤去するのにかかる時間はまた別として、なんだか妙な演出だなと思ってしまいました。
なんであの距離で黒森峰はハズシまくるのか、また、例え当たったとしてもなぜポルシェティーガーは弾を弾きまくるのか、これじゃリアリティゼロですよ。
避弾経始を考慮して、車体を斜め30度くらいで停めるという演出は良かったのですが、そういう細かい演出以前の問題な気がします。
これはポルシェティーガーにも言えることで、56口径88mmならパンターやラングは易々と撃破できるはずなのに、撃ってもまったく当たっていないんですよね。
「それらしく」見えるシーンでしたが、よく考えると「ご都合主義」としか言い様がありません。

そもそも論ですが、決勝戦での黒森峰は備砲の優位を活かして、距離1000~1500mでバンバン撃って終わりという展開を目指すべきだったんじゃないでしょうか。
まぁ、そこは黒森峰側の作戦ミスというか、大洗側の作戦勝ちという扱いなんでしょうけども、どうも戦車の特性が活かされていないのは意味不明というか、折角の素材を無駄にしているとしか言い様がないです。
なんで、ティーガーパンターで格闘戦をやらにゃいかんのでしょうか。

他に、全話を通して

・距離感がおかしく、とにかく車両間の距離が近い
・戦車がヌルヌル軽快に動き過ぎ、特に38tと八九式、あと重戦車
・初弾は通常は頭上を越えていく、いきなり足元には着弾しない

というのがありますが、この辺りは、過去の各話感想で何度も書いていますが、「アニメ的表現」として仕方がないのかもしれません。
百歩譲って「アニメの画作りのためだから」と我慢もできます。
ただ、

・直線で発砲しない、装弾に時間かかり過ぎなど、タイミングやテンポが悪い
・停止状態での初弾命中率が低過ぎる、練度低過ぎ

こっちはもう少し考えてやって欲しかったです。
直線道路で相手を捉えているのに撃たないとか、撃っても外れるとかアリエナイでしょう。
「勝つ気がないんかぃ!?」というレベルの問題です。

とはいえ、戦車同士の追いかけっこで、重戦車が中戦車や軽戦車に追いつくというのが何度かありましたが、もうこれは完全に意味不明ですね。
砲撃の話以上にアリエナイです。

私個人の総括としては

小林源文さん漫画の小ネタやら、妙な戦車アルアルを挟んで燃料投下するよりも、もう少し「丁寧に戦車戦を描くこと」に注力して欲しかった

というところです。
いやまぁ、私もリアルな戦車戦なんて知りませんけども。

ただ、この話を友人にしたところ
「カルパンは戦車アニメじゃなくて、声優アニメだから、見ている人はそんなこと気にしていないと思う」
と言われました。

そういうものなんでしょうか??

ガールズ&パンツァーを見て、戦車に興味を持った」ということであれば、ミリタリー界(?)や戦車模型界の裾野が広がって良いですねと思うのですが、「別に戦車に興味ない」とか言われてしまうとちょっとねぇ。
それじゃぁ、ガールズ&パンツァーを見ても意味が解らないんじゃないかと思うのですが。

そういう人は‥‥
ゼロ距離射撃でも装甲を貫徹できないというシーンをどう解釈しているんでしょうか?
チョコチョコ出てきた戦略大作戦ネタも全然判らないし、気にしていない??
(オトボール軍曹とか、路地でティーガーを撃つとか)
まぁ、戦略大作戦は戦争映画であって、戦車戦とはジャンルが少し異なるかもしれませんが。

楽しみ方は人それぞれですから、別に文句を言いたい訳ではなくて、
「それじゃ、ガールズ&パンツァーというアニメのどこをどう見て楽しんでいるんだろう?」
という疑問を抱いたという話です。
誰か「戦車はどうでも良い」という人がいたら、「何が楽しかったのか」を教えてもらえないでしょうか。