なんでもできる~♪

こんにちは、ばたすけです。

「○×さんってなんでもできるんですね」とか「○×さんってなんでも知ってるんですね」という台詞を聞いて何を思います?
昔のことを思い出したらムカっときましたので書いてみます。

例えば、客先でお客さんが「セキュリティ対策に興味がある」と言ったとしましょう。
そしたら当然、次回訪問までにセキュリティ対策について調べるでしょう(もちろん「やる気があれば」の話ですが)。
しかし、どんなに必死で調べても「理解できること」と「理解できないこと」が世の中にはあります。
ただ、そんなものは「これは自分は理解できていない」と、自分の弱い部分を把握できていればなんとかなるものなんですよね。
なので、一生懸命調べたあとは、次回の客先訪問で「お、こいつは知っているな、頼りになるな」とお客さんに思われるようなトークを展開するだけです。
ま、たまには失敗することもありますが、コンサルさんなんて、どこも大抵こんなものでしょう。
平たく言えば「はったり」ですわ(笑)

さて、本題。
そうすると、客先帰りに若いのが言うわけですよ「○×さんってなんでも知ってるんですね」と。

そんな訳ないよね、こっちは必死で調べてるんだから、客先で話した内容は「知っている」と言えるようなレベルのものじゃない。
「褒められた、わーいわーい」とか思う前に、「そう言うお前は客先訪問までの間に何か調べたのか?」と尋ねてみたくなります。
(大抵、「調べようと思ったんですけど‥‥」という答えが返ってきますが)
その癖、「誰にも指示されないで自由に仕事がしたい」とか言ったりするんですよ。
そんなんじゃ無理でしょ。

何が言いたいのか?
つまり「努力するという下積みをすっ飛ばして、成果や格好ばかりを見ている若いのが最近は多い」ということです。
誰だって知らないことを調べたり、検証したりして自分のものにしている訳です。
「○×さんってなんでもできるんですね」と、あたかも最初から何でもできるかのように言ってくれますが、そんなことは決してありません。
知らないながらもなんとかしようと努力した結果です。

‥‥って一生懸命説明したって「またなんかうるさいこと言ってるな」くらいにしか思わないんですよね、最近の若いのは。
まぁ、学ばなければやっていけなくなるだけなので、私はそういうのは放っておこうと思います。
あれこれ言っても進歩が見られないばかりか、うるさそうにされるのでは腹が立ちますから。
これまでに消え去っていった先輩と同様になるであろう彼の人生を遠くから見守ろうと思います(笑)

それにしても、お客さんが「これに興味がある」と言ってるんだから、次回訪問までに調べるくらいすれば良いのに、そういう発想もないんですかね?
最近の若者の想像力や発想力の欠如って酷過ぎません??