本当にやる気はあるか?

こんにちは、ばたすけです。

私はネットワークの仕事をやっています。
子会社に出向した際、「ネットワークビジネスを立ち上げる」というミッションを与えられたので、あれこれ考えた結果、「すべて自前でやる」ことで「構築コストを下げる」ということを考えました。
設計や機器設定、設置、配線工事等々、一切外注せず、すべて自社で実施するというものです。
世の中の仕事のやりかたとは逆行しているかもしれませんが、規模の小さい会社では外注するより内製した方が安上がりだったので(当然、内製化できるだけの技術とノウハウは必要ですが)そうしました。
できるものから逐次内製化していき、ある程度の人数が確保できるようになると、配線工事も自分達でやるようにしました。
で、ここで若い人間に勘違いが生じたようです。

「工事だけやりたい」

いや、設計から構築、運用までをトータルで実施できるようにするのが目的であって、工事は手段の一つでしかないんですよね。
手段の一つでしかない工事が目的になるようでは、会社は早晩潰れるでしょう。
配線工事を専門にしている業者なんて世の中には掃いて捨てる程ある訳で、そのどれもが我々よりも経験とノウハウを持っており、かつ施工も早くて丁寧となれば、結果は目に見えていますよね。
そんな所で競争して生き残っていけるのかどうか、少しは考えて欲しいものです。

それに、そんなに「工事がしたい」のなら、そのための努力を若いのは何かやっているのでしょうか?
私は工事を実施するに際して、偉い人の所を行脚して、反対する人を説得したりとかしましたけどね。
また、やったことはないですけど、見よう見真似で工事の指揮もしましたよ。
若いのは、「工事は儲からないからやりたくない」と言う偉い人達を説得するために何かやっているのでしょうか?
また、工事を受注したら受注したで、円滑に進めるために誰かがリーダーシップを取っているのでしょうか?
甚だ疑問です。

また、LAN配線工事と言えば「工事担任者」や「電気通信主任技術者」という資格があります。
オフィスの配線工事では電力も扱いますので「電気工事士」も必要になります。
電気工事もやるなら「電気主任技術者」「電気工事施工管理技士」「電験」というものも必要になってくるでしょう。
そのどれか一つでも取得した、もしくは取得するための努力をしているのでしょうか?
どれもが必ずしも必要な資格ではないものの、「工事をやるために頑張って勉強しています」という主張にはなるでしょう。

「やりたいことをやる」ためには努力が必要な訳で、何も努力せず「あれをやりたい」と言っても、それが通るはずもありませんよね。
大人なら、ちょっとは考えて欲しいものです。

最後に‥‥
これは極論ですけど、そんなに工事がやりたいのなら、今の会社を辞めて工事専業の会社に転職すれば良いのではないでしょうか?
そこまでの気概が無いのであれば、中途半端な自己主張はしないでもらいたいですね。
覚悟も無いのにあれこれ言ったところで誰も耳を貸さないのは当然です。
自分の思い通りにならないことを他人のせいにするのは本末転倒というものです。
ちなみに、私は「やりたい仕事をやる」ために会社を辞めました。
職場の仲間にも、そういう人が何人かいます。
若いのはそういう先人達の行動を見て、何も感じるものはなかったのでしょうか?

バカの壁ではないですが、意図的に情報をシャットダウンしているとしか思えないですよね