非正規雇用者生産システム

こんばんは、ばたすけです。

公務員試験というのは、非正規雇用者を大量生産するための制度なんじゃないかとふと思いました。
根拠は、就職支援事業の手伝いをしていて、そこに来る人の10人に1人は必ず
「公務員を目指したのですが駄目で、それから就職活動を始めたのですが正社員では採用してもらえず云々」
と言うから。

日本の雇用制度では、学校卒業直後でなければ正社員では採用してもらえませんよね。
最近は第二新卒という制度も広く「認識」はされてきましたが、求人数は新卒採用に比べれば微々たるものです。
そして、当然ながら未経験者を中途採用することはありません。
ですから、「学校卒業」というタイミングを逃すと、実質、正社員として採用される機会は無くなります。

こういうことを学生諸子はまったく知らないんですかねぇ?
あと、公務員試験の倍率がどの程度かとか、考えたことはないんですかねぇ?

にも関わらず、大抵の場合‥‥
1. 就職活動を一切せず卒業

2. 公務員試験に挑戦して失敗

3. 専門学校に通う等しつつ就職浪人

4. 公務員試験に挑戦して失敗
(人によっては3.に戻る)

5. 公務員を諦めて就職先を探すが正社員にはなれず

6. 仕方がないので派遣社員かフリーター、契約社員になる

この流れできて、30歳頃になって正社員じゃない自分に焦るというのが黄金パターンです。
本来は、親なりなんなりが世間のなんたるか、就職や仕事のなんたるかを学生のうちに教えるべきだと思うのですが、それができない親ばかりの世の中ですから、学校でそういうことを教えないと、自ら就職の機会を捨てる若者がどんどん増えていくと思いますよ。

公務員を目指すと言うのなら、できるだけ早い段階で‥‥

「公務員試験の倍率ってどのくらいか知ってる?」
「で、その倍率で自分は合格できると思う?」
「何十人ものライバルの中から自分一人を選んでもらえると本気で思ってる?」
「公務員試験に落ちてから就職しようとしても、正社員では雇用してもらえなくなるけど良いの?」

‥‥と、現実を突き付けた方が良いと思いますよ。

若者に夢や希望ばかり語って、現実を教えないというのはあまりに酷でしょう。
若者は社会に出るまでは本気で「就職しよう」と思ったら「いつでも正社員で雇用してもらえる」と思っているようですから。