就職できれば何でも良いのか

こんばんは、ばたすけです。

雇用対策事業の受講生のインターンが終わりました。
「採用はしません」
とお知らせしました。
今回はどうしても一名採用したいと思っていたので残念です。

しかし、何なんですかねぇ、最近の若い人というのは。

「うちの会社はサーバやネットワーク機器の機種選定や設計、構築が仕事だから、お客さんから「どういう機械を買えば良いの?」と尋ねられたりする。
それに答えられなければならないから、当然ながら世の中でどういう機器が販売されていて、どういう性能で幾ら位するのかを知っていないと仕事にならない。
また、構築作業では「なんだかよく判らないけど巧く動かない」なんてことは日常茶飯事だが、動きませんでしたでは済まされず、試行錯誤してなんとかしなければならない。
なので、機械弄りや新製品のスペックを調べたりということが好きだという人には向いているし、あれこれ自分で調べるということができるという人には務まるが、そういうことが苦痛だという人には向かない。」

等々、仕事の内容やどういう会社なのかをクドクドと説明したところ

「興味があります、頑張ります、やります」

と言うので、インターンを受け入れた訳です。
しかし、動きは悪いわ常に受け身だわで、不採用を伝えた後に

「折角目の前にブレードサーバやFiberChannelなどのそう簡単に触れないものがゴロゴロ転がっているのに、言われたことだけやって自発的に何かを学ぼうとか知ろうとかいう動きが見られなかったけど、こういうものに興味は持てなかった?」

と尋ねたら

「ええ、まぁ‥‥」

だそうです。

まぁ、パソコンの自作はやらないわ、ブロードバンドルータや無線APにログインしたこともないわという人にはそもそも適性が無いのでしょうね。
「これはどうなっているのだろう?」という身の回りの物に対する興味が希薄な人は向きませんわ。

ただ、最初から「そういう仕事だ」と言っている訳ですから、もう少し真剣に仕事選びをして欲しいものです。
就職活動で焦っている人はすぐに忘れてしまうようですが、就職してしまえば「それで終わり」ではなく仕事は「そこから始まる」んですよ。
興味も無く、苦痛でしかないものを仕事にしてしまえば、当然ながら「仕事のできない奴」になる訳で、うちのような小さい会社では早晩、肩叩きですよ。
それに、お互いインターンの期間が無駄になりますし、こちらとしてもインターンにやって来た素人さんの相手をするのに手間隙時間を割いているのですから、それならやらない方がまだマシです。

とか言いながら、インターンに来ているのに頭からボロボロとフケを落としていたり、シャツがズボンから出ていたりする段階で、最初から「こりゃ駄目だ」とは思っていましたが。
さらに言えば、ボソボソと聞き取れない音量で話すので、少々イラッときていたのですが。
散々、仕事内容を説明して、脅かして、それでもやると言うから、変化することを期待したのですが、何も変わりませんでした。

「お互い不幸」というのが一番嫌な結末ですが、そうなってしまいました。
やれやれ、人材確保というのは難しいものですな。

どこかにこういう仕事をやりたいと切に願っている若い人いませんかねぇ。