エントリーする者なし

こんばんは、ばたすけです。

2011年3月卒業生を対象にした緊急援助策的な合同就職説明会がありましたので、求人企業として参加してきました。
「地元にはIT企業がなくて」
とか
「ITの仕事を志望しています」
とか言いながら、15人くらいの来春卒業予定の若者がうちのブースにやってきたのですが、その後エントリーしてきた者は皆無でした。
まぁ、申し訳ないですが、この時期に就職先が決まっていない人のレベルや行動力、意識は推して知るべしといったところではあるので、期待してはいなかったのですが、正直ここまでとは思いませんでした。
1人か2人くらいはエントリーしてくるだろうと思っていたのですが‥‥。

「うちは技術力をウリにしている会社だから、自己の技術力を高めるための努力を惜しまない人を求めている」
とか
「コンピュータが好きで、会社が四の五の言うわなくてもコンピュータを触っているくらいの人じゃないと務まらない」
とか
「稼いでくれた金額に見合う給料しか支払えないから、結局は貰える給料の額というのは自分の能力次第で決まる」
とか
「うちは小さい会社だし、顧客からの要望は常にレベルの高いものばかりなので最初は辛いと思うが、3年続けられればどこでも通用するハイスキルなエンジニアになれる」
とか言っただけなんですが。

結局のところ「キツイ仕事は嫌だ」とか(好きでやっているならキツイとは感じないものですが)、「ITに強い想い入れはない」ってことなんでしょうね。
好きでなければやっていけない仕事なので、そう思うのなら向いていないとは言えますね。

あと、最後に
「色々と説明した通り、うちの会社は世間一般の会社とは少々毛色が異なるから、自分に合うか、合わないかはしっかり考えてエントリーして下さい」
「自分の本当にやりたいこと、仕事にしていきたいこと、真剣に取り組みたいことは何かを考えて下さい」
「とにかく就職できればどこでも良いという考えなら迷惑なのでエントリーは遠慮して下さい」
と言って話を終えましたので、誰もエントリーしてこないというのは色々と考えた結果なんだろうとは思いますが、何となく仕事は簡単に見付かるとか思っているんじゃないかと思われてなりません。
何にしても、うちの会社に合わない人材は必要ありませんので、そう言われて躊躇するような人では来て頂かなくて結構です。

選別という意味ではこれで良かったのですが、来春の採用がまたまたゼロなのは正直痛いです。
最近、営業活動が好調で仕事量は増加の一途です。
継続的な人材育成を続けていくことが必要なのですが、人材が増えることはなく、私も含めて社員の高齢化が1年、また1年と進んでいっているだけです。

とは言え、これで焦って十分に吟味せずにロクでもない者を採用するのでは何をやっているのか判りませんので(またそれをやると「そろそろ学習しろや」という話になりますしね)、コレという人物に出会うまでは今いる人間で何とかするしかないのでしょうけども。
中途採用も何人か面接しましたが、技術的にはたいしたことないのに、なんとか楽して給料をたくさん貰いたいという人ばかりで話にならないです。
上と同じことを言うと、職務経歴書を引っ込めて帰ってしまうんですよね。
何をウリにして転職する気だったのか、皆目見当がつきません。
よくまぁ、これで転職を考えたものだなと感心してしまうのですが‥‥

自己を客観視できない人は、大抵仕事もできないので、そんなものなんでしょうけども。