英語で勝負

こんばんは、ばたすけです。

先日、知り合いから
「友人にこういう女性がいるんだけど、ばたすけさんの会社で使ってもらえないか」
と言われました。
「すごく仕事に対して熱心な人なので、畑違いだとは思うけど、何か役に立つんじゃないかと思って」
と言うので、とりあえず職務経歴を下さいと言っておいたらメールが届きました。

どういう人かを簡単に書くと‥‥

外資系の営業職で英語ペラペラだがTOEICなどの資格はなし。
職歴は20年弱、ただし契約社員で身分が安定しないために正社員を志望。

‥‥ということでした。

「うちは営業の専業者を置ける規模の会社じゃないので、採用するならITの技術職ということになりますよ」
と言ったら、この話は無かったことになりました。
「ITで頑張る」
と言ってくれれば採用を考えなくもないのですが(そうなったとしても、年齢と経験から条件面で折り合いが付かなかったとは思いますが)、まぁそうはならないんですよねぇ。

最近、「日本にまだ入ってきていない機器の動作検証」だの「海外のエンジニアに作業指示をおこなう」だのといった「英語ができること」という条件付きの案件がいくつかきており、英語のできるエンジニアが必要だなと思っています。
ただ、どうもこう「英語ができる人」というのは「英語だけでご飯を食べていこう」となってしまっているように感じるんですよ。
何十年も前ならいざ知らず、今となってはレベルの差異はあれども、「英語ができる人」というのはゴロゴロしている訳で、その中で「英語だけでご飯を食べていく」というのはかなり難しいように感じます。
英語が特殊技能とは見られなくなってきているんですよね。
当人達は「英語ができるから高給をもらうのは当然」と思っているようなんですが、経営側は誰もそうは思っていないんですよ。

# うちに来ている上記の案件にしたって「CCNP+英語」という条件で
# 「正社員に給料30万円出せるかな?」
# といった金額ですからね

まぁ、英語がまったくできない私が何を言っているんだとの反論があるとは思いますが、他の会社経営者とこの話をしても、ほとんどの人が私と同じように言うんですよ。
「英語だけできてもねぇ‥‥」
と。

別に、英語だけで勝負するという人に対して批判をしている訳ではなく、勿体無いと思うんですよね。
英語だけだと上述のように「正社員になれない」となったり‥‥
また、聞くところによると「英語事務の仕事はパートや契約社員しか求人がない」とかなんとか。
ですが、「何らかの専門スキル+英語」となれば仕事は飛躍的に増えるんですよ。
特に、IT業界なんて大半が専門卒(それは言い過ぎか?)で英語なんてできない(これはそんなに大きく外していないと思う)のですから、「ITスキル+英語」なエンジニアなら仕事も会社もある程度選べます。

# 日本のIT企業は未だに英語が特殊技能なんですよね
# ただ、当然ながら外資に行ってしまうと英語は特殊技能と見做されないので意味がないですが

そんなこんなで、英語ができない(そして今更勉強しようとも思わない)私は英語のできる人に対して羨望の念を抱きつつ、英語しかやろうとしない人に対して馬鹿だなぁという念も併せ持ったりする訳です。

断っておきますが、これは私が身近な人間を見てそう思ったという話なので、世の中の全てがそうだとは思っていないですよ。
まぁ、英語ができない人間の僻みだと思って下さい。