自分のコストを意識する

こんばんは、ばたすけです。

久しぶりに、一人で客先で作業をしてきました。
下準備が足りないかとは思っていたのですが、やはり準備不足を認識していた所で見事に引っ掛かりました。
30分で済ませるつもりでいた作業に2時間かかってしまい、やはり「現場力」の低下を感じる今日この頃です。
ただ、歳をとったと言うよりかは、最近コンサバな仕事しかやっていないので、ダレてしまっている感じですね。
もう少し厳しい環境に自分を置かねば、どんどん駄目になっていくなと思った次第です。

さてさて、最初に「うちの会社の話じゃないよ」と断っておきます。

転職云々という話をすると、やはり給料や仕事内容に対する不満が出てきます。
ただ、話を聞いているとやっぱり「いや、あんたの言ってる仕事内容ならその給料は多いくらいだ」と思ったりすることが多々あります。
どうも、自己の成果に対する評価が甘いように感じるんですよ。
そういう人の主張は多分に感覚的とでも言うか、定量的な自己評価をしている人にはまずもって出会ったことがないです。

普通の会社は仕事をしないで給料を貰っている人がいるので、「あなたの稼ぎは幾らですよ」ということを社員に絶対に教えないのですが、自分が幾らの契約額の仕事をしているのかを教えてもらっていないというのは良くないですね。
幾らの契約の仕事をしていて、幾ら給料をもらっているのかが明示されていれば
「給料が少ない」
とか
「仕事量に見合わない額だ」
とかブツクサ言うこともなくなるでしょう。

性質の悪い顧客はさておき、お客様はこちらの仕事を見ていますから、契約額に見合わない仕事内容だと判断すれば減額しようとしますし(いや、そもそも契約してくれない訳ですが)、これだけやってくれてるのにこの契約額では可哀想だと判断すれば増額しようとしてくれます。
まぁ、お財布事情などで増額が難しい場合もママありますが、それなりの評価を得ていれば、その時その場で明確なリターンが得られなかったとしても、なんやかやと便宜を図ってくれるものです。

結局、顧客が提示する案件の契約額というのは、その案件を担当するエンジニアの仕事の質を表わす明確なバロメーターなんですよね。
「もっと給料よこせ」と言うなら、その人には高額、高スキル、短納期といったハードな仕事を割り当てれば良いだけですが、そもそも「できない人」には誰も仕事なんて依頼しない訳ですよ。
「顧客は見ている」という由縁です。

ま、殴り書きなので理解できないかもしれませんが‥‥
給料が少ないとお嘆きの方は、自己の「給料」と「成果」と「売上」を並べて考えてみると良いんじゃないでしょうか。

ちなみに、「苦労が多い仕事」なんてものもありますが、どんなに苦労したところで、その苦労量と成果が比例しなければ、売上(つまりお仕事の契約額)は上がりませんし、売上が増えなければ給料も増える訳がないですよ。
そこの所は勘違いしないようにしましょう。
仕事はあくまで結果、成果で評価されるものなので、いつまでも学生みたいに「結果がどうあれ、過程が大事だ」とか頓珍漢なことを考えてちゃ駄目ですよ。
また、「職場に長く居る私は仕事をしている」というのも大きな勘違いですね。
「だから、時間じゃなくて成果だってば!」という訳です。

# 私個人は、「やることやってりゃ職場に居る必要はないじゃんか」と思っています

まぁ、何を言った所で、納得できない、納得しないという人は多いので、そういう人は転職するしかないですね。
その会社と合っていないんですよ。
ただ、上記の「勘違い」が正されない限りは、どれだけ転職しても満足はしないと思いますけども。

そりゃ、どんな仕事であっても
「本人はやたらと時間をかけてやった気になっているが、実際には何の成果も出ていない」
というのに
「よく頑張ったな、成果はまったく出ていないが頑張った過程が大事なんだ」
と言って大金を支払ってくれる顧客なんている訳がないでしょう。

仕事云々だけの話ではなく、誰だって500円の物を1000円出して買おうとは思わないですよね。
同じ買い物なら安い方が良いでしょう??
ただ、世の中には適正価格というものがありますので、それは守る必要がありますけどね(それが顧客の性質というやつです)。
仕事の発注というのはそれと同じですよ。

自分が買い物をする時に「これにはこの金額の価値があるか」を考えるのと同様に、
仕事を依頼する時に「この人が提供してくれる役務にはこの金額を払う価値があるか」を顧客は考える訳です。

そして、顧客は成果に見合う金額しか払わない。
そして、会社は売上に見合う給料しか払えない(「払"わ"ない」ではなく「払"え"ない」)。
これが現実です。
自分が稼いだ金額以上の給料をもらえるのは、せいぜい導入研修中の新人くらいなものです。
自分の食い扶持を自分で稼ぐのは常識でしょう??

どうも、仕事をし始めるとその辺りの理屈が頭から飛んでしまうようなんですよね。
「給料は労働の対価だ」ということを忘れないようにしたいものです。