自爆は私の知ったことではない

こんばんは、ばたすけです。

うちの社員から電話がありまして‥‥

簡単に言うと「発注元から理不尽な作業のやり直しを強いられ、この週末は出勤になりそうでキレそうだ」という内容でした。

やらねばいかん仕事であるなら「やるしかない」のですが、そのやり直しについて発注元と一次請けとの間でどういう取り決めになっているのかを尋ねたら「まだ一次請けと話をしていないから判らない」だそうです。
そんなもん、「やり直しをしないといけないかどうか」も決まってないし、「週末に出勤しなければならないかどうか」も決まっていないじゃないですか。
何にキレそうなのかがさっぱり解りません。
どうもこう、「自分が置かれている状況を冷静に判断して、やるべきことを考える」ということができていないようです。
自分の置かれている状況を勝手に想像して、仮定で動いても無駄な労力を費やすだけですし、揉めているなら話が余計にややこしくなるだけじゃないですか。

他にも、「発注元から、自分が設定した訳でもないまったく知らない機能の操作方法を想像で手順書に書けと言われて困っている」と言っていました。

まぁ、考えるまでもなく、そんなものは書ける訳がないですよね。
「普通に考えてそんな要求はあり得ないから、一次請けにできないって言えば良いじゃないか、うちはあくまで一次請けに雇われているのであって、発注元に雇われている訳じゃないんだから」と言ったら、「それでも発注元があれこれ言ってきて云々」と、なんだか一人でブツクサ言っていました。
やっぱり、「自分が置かれている状況を冷静に判断して、やるべきことを考える」ということができないようです。
そもそも、誰と話し合わないといけないのかが解っていないのではどうにもならないじゃないですか。

仕事の段取りが悪過ぎます。
「何をいつまでにやるのかを明確にしてから作業に取り掛かる、不明点があれば確認してネゴしておき、作業開始後も都度都度方向性に誤りがないかを確認する」
ということができないのでは、成果は挙がらないですよ。
前提条件が最初から間違っているとか、方向性が最初から間違っているとすれば、どんなに努力をしても、すべては無駄な労力でしかないですからね。

とりあえず、「発注元から言われたことを一次請けに伝えて、その上でどう対処するかを一次請けに判断してもらいな」と言っておいたのですが‥‥

翌日、別の社員とこの話をしていたら
「発注元になにかと難癖をつけてくる人がいるらしいんだが、どうも打ち合わせでその人に対して「こんな程度のことも判らないんですか」とか言ってしまったらしく、それ以降、風当たりが強くなったらしいんだよ」
という話を教えてくれました。

なるほど、はっきり言うと
「実力もないのにプライド高々で顧客を馬鹿にしたから、顧客に辛く当たられている」
ということですか。

だとすると、私としては「自分のケツは自分で拭こう」としか言えないですね。

なんというか、「技術的なことが判ってきて、生意気なことを言い出す社会人二年目」みたいな感じですね。
前々から彼は、運用のことをまったく考えないで「そんなもの、○×を使えば良いじゃないですか」とマイナー技術の名前を出すことが多かったので、「二年生みたいだなぁ」と思っていたのですが、やっぱり頭の中は二年生だったようです。

ここで頭を打って、「冷静な状況判断能力」と「節度ある態度」を身に付けてくれると良いのですが、どうもこう彼にはなにかと他責にして自分は被害者であると主張する傾向が強いので、「なんでそうなったのか」を理解して、対処方法をきちんと学習してくれるかどうかが心配です。
技術力があるか、ないかという以前の問題なんですよね。

顧客に対する不平不満を言う前に、自分の落ち度を反省してもらいたいものです。
私が仲裁や調停、謝罪に行くにしても、それからですよね。
「顧客を馬鹿にしてしまって、それから仕事がスムーズに進まなくなった、悪いことをしてしまった」という言葉が出てこない限りは、私としては彼をフォローする訳にはいきません。
問題は、それらアクションが彼から無い場合にどうやって「気付き」に導くかという点ですね。
どこかに彼の行動を改善させる良い教本が落ちていないものでしょうか。