やっぱりそうだったか

こんにちは、ばたすけです。

とりあえず「仕事には困っていない」という状況のうちの会社ですが、ちょいと訳ありで仕事を探しています。
で、珍しく営業活動を始めまして、細~い付き合いのある会社に行ってきたのですが‥‥

経営陣がすべて入れ替わっていました。

まぁ、社長交代の挨拶状は頂戴していたのですが、何があったかの確認がてら、関係の再構築という意図も含めての訪問です。
というのも、この訪問先は2年半くらい前に、飲みに行ってイラっとしたという話を書いた某会社なんですよね。

・あなたの経営には社員の意見が反映されていない、それでは社員はついてこない
・あなたのやっていることは社員に対する自己満足の押し付けでしかない

とかなんとか、その会社の雇われ社長に言われたので、それ以来お付き合いをしてきませんでした。
ただ、社長が替わったのであれば何の問題もありませんので、やり直そうと思い至った訳です。

行って、旧知の営業さんと話をしたのですが、前社長から頂戴したお言葉をそっくりそのままお返ししたくなりました。
と言うより、仰向けの唾になっていて面白かったです。

結局、その雇われ社長はクビになっていたのですが、何をしたかというのは以下の通りです。

経済団体や業界団体に年間何百万もの会費を支払って団体の役員や委員に就任した
経済団体や業界団体に言われるがままにセミナーだの勉強会だのにお金を投入した
経済団体や業界団体の視察旅行で海外へ行った

そんなことだけをやっていて、会社の仕事は何もやっていない
社員は昇給無し、ボーナス支給ゼロで酷使される

それでもお金を使い続け、借金を重ねる

最終的に、会社が倒産寸前となり、株主から首を切られましたとさ、チャンチャン。

まぁ、株主連中もそうなるまで2年間も放置していたのはどうかと思いましたが、そういう話をしたい訳ではないので、その話はここでは割愛。

さてさて、本題ですが‥‥
いつ、社員は「昇給もボーナスも無しで、社長が経済団体や業界団体にお金を湯水のごとく使うことを望んだ」のでしょうか?
これのどこに「社員の意見が反映されている」のでしょうか?
これのどこが「社長の自己満足ではない」のでしょうか?

言ってることと、やってることが完全に真逆ですね。
業界団体の役員や委員に就任するなんて実利の無いことにお金を使うのなら、そのお金を社員のボーナスに当てろよと思うのですが。
誰のおかげで会社が成り立っているのかを忘れているんじゃないでしょうか。
結局、会社のお金で海外旅行まで行って、楽しい思いをしたのは雇われ社長だけじゃないですか。
これじゃ社員が不幸ですよ。

営業さんが
「自分が社会的に偉くなることで会社が大きくなるという勘違いをしていたようですが、実際の会社経営を何もやらなければそれ以前の問題なんですよ」
と言っていましたが、その通りですね。

ブランド価値を高めるために宣伝にせっせとお金を使ったが、実際にそのブランドの製品が生産されていなければ、宣伝活動には何の意味もない

ということですね。
完全に、本末転倒。
手段と目的が入れ替わっています。

そもそも、自分が偉くなったら会社が大きくなるという発想が私には理解できません。
我々は実業をやっているのであって、虚業を営んでいる訳ではないんですよ。
見栄だけ張っても内実が伴っていなければ何の意味も価値も無いでしょう。
ブランド好きの中身空っぽ人間と同じじゃないですか。

根に持つ私は「社員の幸せが云々」と散々言われたのをしっかりと覚えていますが、これのどこに社員の幸せがあったのかを聞いてみたいものです。
結果として、誰が幸せになったのでしょうか?
散々、ご高説を垂れていましたが、結局は「実際に現場で仕事をやっていない」身では、社員の痛みは理解できないのでしょうね。
現場に出て仕事をしている私と、現場の経験なしに経営者の集まりにばかり出席している某社長と、どちらの言葉がより「現実的か」は言うまでもないんじゃないでしょうか。
あと、「雇われ社長」で「オーナー社長」ではないから、会社がどうなろうが自分の懐は痛まないということもあるでしょうし。

他人の失敗を笑ってはいけませんが、こうやってはっきりと結果が目に見える形で示されて、私としては愉快で仕方がありません。
「結果が全てを証明する」とはこのことですね。
ま、私は初志を忘れずに仕事をしていくだけのことです。