キャデラックのディーラーに行ってきました

こんばんは、ばたすけです。

先週のことですが、車選定の旅、第2弾として、キャデラックを見に行きました。
訪問先はキャデラック・シボレー東名横浜です。

この店舗は中古車販売のケーユーの系列で、ケーユー本店の隣にあり、敷地は大きく、中古車などの展示車も多いです。
グループ企業として、フォルクスワーゲンBMWのディーラーもありますので、多少は期待できるかと思ったのですが‥‥
Volkswagen湘南藤沢や、Shonan BMW 大和支店のようにはいきませんでした。
結局、ディーラーの対応や雰囲気は、販社や店舗で全然違うものになるのでしょうね。

ディーラーに車を乗り入れましたが、誰も出て来ず。
店舗に入ると、受付のお姉さんは電話中でしたので、挨拶をしたら会釈を返してくれました。
店舗内には点検待ちと思われるお客さんが1名いただけで、少し様子を見ていましたが、スタッフの誰かが出てくる気配はなし。
店舗の奥に新型CTSと旧型CTSが展示してあったので、それを見ていたら、暫くして(多分、受付のお姉さんの電話が終わって、スタッフルームに来客を伝えたのでしょう)営業さんがやってきました。
しかし、「いらっしゃいませ」と言ったきり、遠巻きに見ているだけ。

ディーラーに行って、営業さんにあれこれ話し掛けられるのが嫌だという人もいるとは思いますが、私はこれも程度問題だと思うんですよね。
挨拶をする、用件を確認するというのは、店舗営業の基本なんじゃないでしょうか。

仕方がないので、こちらから
「ATSを見たいんですけど」
とか
「赤色の実車は無いんですか?」
とか
「シートカラーが赤の実車は無いんですか?」
「限定車のシートカラーがキャラメルの実車は無いんですか?」
など、質問をして、それに対して回答をもらうということの繰り返しで、営業さんから「ここはこうで、あれはああで」と、主体的に説明されるということはありませんでした。
まるで

3歩下がって付いてくる

みたいな感じです。

ATSについて、嫁さんとあーでもない、こーでもないと言っていると、やっと
「試乗しますか?」
と尋ねられたので、試乗に行きました。
試乗コースがちょっと長めだったので、運転しながらあれやこれやと言っていたら、やっと営業さんもエンジンがかかってきた(?)のか、あれこれ話をし始めました。

この営業さん、人見知りするんでしょうか?
それとも、冷やかしだと思って真剣に相手をしていなかったのでしょうか??
何れにしても、営業としての適性に難があるように思います。

試乗後にカタログを下さいと言ったところ、店舗に入って座って待っていて下さいと言われたのですが‥‥
来店から30分以上経っていましたが、私達が最初に店舗に入った時にテーブルの上に載っていた飲み終わったグラスなどはそのままそこにありました。
店が混雑しているという状況でもないのに、ちょっと店舗運営がどうかしていると思います。
また、アンケートをお願いしますと言われて住所やらなんやらを紙に書き、出されたカタログを見ながら話をしたのですが、お茶は出ませんでした。
座って話をしていてもお茶を出さないというのは、世間のディーラーとしては普通なんですかね??

まぁ、そんなこんなで、ディーラーは非常に残念でした。
試乗コースは長くて良かったのですが、申し訳ないですが、それだけではこの店舗で車を買いたいとは思えないです。
それでなくてもキャデラックはディーラーが少ないというのに、どうしたら良いんでしょうかね??

で、肝心の車ですが‥‥
試乗したのは、キャデラックATS Performanceです。

屋根が絞られていて、こめかみのすぐ横に窓があるという、非常に圧迫感のある運転席でした。
サイドエアバックが開いたら、側頭部を叩かれるんじゃなかろうかと思ってしまいます。
ただ、これは少し運転していれば気にならなくなりました。
慣れの問題かもしれません。

嫁さんは、助手席足元のセンタートンネル側がボッコリ張り出していて、足元に鞄が置けないということに不平を言っていました。
そういうと、マスタングもそこが張り出していた気がしますが、そこには何が入っているのでしょうか??
また、後部座席のシート下が張り出している(燃料タンク?)のも、座る上で問題はないものの、意味不明な部分でした。
もうあと4cmくらい、シートの座面を伸ばせば良いのに、なんでこんな造形にしてしまうのでしょうね。

トランクは、リアサスペンションの張り出しが物凄く、荷物が入るという感じではないです。
同じ5リンクのリアサスを持つBMW 320iと比べると、馬鹿みたいな張り出し度合いです。

左ハンドルしかないというのは、同じく左ハンドルのマスタングに7年乗っていたのでまったく気になりませんでしたが、着座位置が低く、目線の高さにドアミラーがある上に、ピラーがかなり寝ているために左前方の視界が大きく遮られてしまい、左コーナーや左折時にまったく進行方向が見えないのには驚きました。
もう少し着座位置を調整すれば改善されるのかもしれませんが、このままでは気軽に運転とはいかないですね。

車の動きはパサートより揺れと上下動が少ないという程度で、BMWと比べるとユサユサ揺れて、乗り味がフラットとは言い難いものでした。
また、マグネティックライドは設定を変えても変化が判らずです。
BMWだと、如実に変化があったんですけどねぇ。
また、アクセルレスポンスや加速もちょっと「だる~~~」という感じで、本当に276馬力もあるんかいなというのが正直な感想でした。

エアコンなどの操作ボタンも使い勝手が悪いです。

結論としては「なんとも期待外れ」でした。
運転した感覚だけで言うなら、明らかにBMW 320i M Sportの方が速いと感じると思います。
これでBMWの3シリーズ対抗だなんて、片腹痛いわという感じです。

それでもですよ、499万円で

・革シート
・自動防眩ルームミラー
アダプティブフォワードライティングシステム
・インテリビーム
アダプティブクルーズコントロール
・オートマチックブレーキ
・サイドブラインドゾーンアラート
・リアクロストラフィックアラート
・Brembo社製フロントブレーキ

が付いてくるなら、例えカーナビが標準搭載されていなくても、価格面でBMW 320の対抗として検討する余地があるとは思います。
ところが

「電波法に引っ掛かって、センサーが全て取り外されました」

だそうです。
キャデラックATSは2014年モデルからPremiumがPerformanceに変更された訳ですが、その内容というのは

アダプティブクルーズコントロール
・オートマチックブレーキ
・サイドブラインドゾーンアラート
・リアクロストラフィックアラート

を取り外して

・インテリビーム

を新規に搭載したのですが、それだけではなく更に

・エレクトリックパーキングブレーキ

まで取り外しておいて

『お値段据え置き』

という、とんでもないものだった訳です。

これって、ただの値上げじゃないですか。
ただただ改悪です。

Premiumについて「まるで自動運転!」とか書いていた自動車雑誌やWEBでは、Performanceへのモデルチェンジについて、インテリビームが搭載されたとしか書いてありませんでしたが、そりゃ、それ以上のことは書けないわなと、ちょっと納得してしまいました。
これじゃ、Luxuryで充分だという人以外にATSは売れないですよ。
期待が大きかっただけに、物凄く失望しました。

まぁ、そんなこんなで、キャデラックATSを買うことはないなというのが結論です。
Premiumが復活し、A/Tが6速から8速に変更されて、お値段据え置き499万円なら買います。
が、そうじゃないなら買わないですね。

以前にも書きましたが、ATSについては、ビッグマイナーチェンジを待ちたいと思います。